『ペリカン・ブルー』
2025-04-23 06:30:26

ハンガリー発の感動作『ペリカン・ブルー』が国内配信決定!

ドキュメンタリー・アニメーション映画『ペリカン・ブルー』が日本に上陸!



株式会社マーチが注目の作品、『ペリカン・ブルー』の国内配給権を取得しました。本作は1990年代のハンガリーで実際に起こった事件を基にしたドキュメンタリー・アニメーション映画で、個人情報保護のためにアニメーションという形式で描かれています。この手法は、過去に『戦場でワルツを』や『FLEE フリー』などの作品でも採用されており、戦争や記憶についての内面的な探求を可能にしています。

物語の背景と内容



『ペリカン・ブルー』は、1990年代の東ヨーロッパ、ハンガリーを舞台にしています。この時期、社会は大きな転換期を迎え、“鉄のカーテン”が崩れ西ヨーロッパへの扉が開かれたものの、国際列車の切符は高額で、貧しい庶民にとって海外旅行は夢のまた夢でした。そんな中、若者たちアコス、ペーチャ、ラチが活躍します。彼らは、ペリカン製のブルーカーボン紙を使って国際列車の切符を偽造し、仲間たちに「外の世界」を体験させようと決意します。

彼らの冒険は次第に広がり、その才能は悪名高いプロの偽造師として知られるに至ります。しかし、警察の捜査が進む中で、自由には大きな代償が伴うことを実感することになります。この作品は、現代でも問われる分断や格差といったテーマについて、鋭い視点を提供してくれます。

試写会での反響



今年3月に行われた「第3回新潟国際アニメーション映画祭」での上映時には、観客から大きな反響がありました。実録犯罪映画としてのスリリングな展開に加え、青春映画としての瑞々しさも併せ持つユニークな語り口が観客を魅了し、深い余韻を残しました。この作品がもたらす多くの示唆は、現代社会に生きる私たちにとって重要なメッセージとなるでしょう。

国内配給について



マーチは、今回の『ペリカン・ブルー』に加え、韓国発のアニメーション映画『口蹄疫から生きのびた豚』の国内配給権も取得しています。国際アニメーション映画の配信業務を通じて、日本におけるこのジャンルの地位向上に貢献することを目指しています。詳細な邦題や公開日については今後の発表を楽しみにしましょう。

マーチの今後の展開



株式会社マーチは、アジア映画だけでなく、洋画や邦画を含む幅広い作品を安定的に配信・宣伝していく予定です。また、映画作品を国内で展開するためのワンストップサービスを提供し、作品価値の最大化を図ると共に、映像コンテンツ市場の活性化にも寄与する計画です。

作品概要


  • - タイトル: ペリカン・ブルー (原題: Kék Pelikan / 英題: Pelikan Blue)
  • - 監督: ラースロ・チャキ
  • - 製作年度: 2023年
  • - 製作国: ハンガリー
  • - 上映時間: 79分

このように、『ペリカン・ブルー』はただのアニメーション作品にとどまらず、現代社会への鋭い問いを投げかける重要な作品です。その公開を心待ちにしながら、映画がもたらす力について感じていきましょう。


画像1

関連リンク

サードペディア百科事典: アニメーション ペリカン・ブルー ハンガリー映画

トピックス(その他)

【記事の利用について】

タイトルと記事文章は、記事のあるページにリンクを張っていただければ、無料で利用できます。
※画像は、利用できませんのでご注意ください。

【リンクついて】

リンクフリーです。