佐野海舟が語るブンデスリーガ挑戦の真実と成長の軌跡

新しい未来のテレビ「ABEMA」は、3月7日（金）18時より、ブンデスリーガ・マインツでの活躍を続ける佐野海舟に関する特集番組を放送しました。タイトルは『佐野海舟ドイツで飛躍する24歳に密着』。この独占取材では、国際舞台で奮闘する佐野の真の姿、苦悩、その中での成長を追いました。

佐野は、2024年8月にマインツに移籍し、以来、24試合すべてでレギュラーとして出場。そこで何を感じ、何を学んでいるのか。彼の言葉には、喜び以上の「負けたくない」という強い気持ちが滲んでいました。彼が幼少期から憧れていたドイツリーグの真剣勝負に身を投じたからこその心の叫びです。

サポーターも大絶賛！

本番組では、佐野の挑戦がサポーターにどのように捉えられているかも観察されました。創設120年の歴史を誇るマインツのサポーターは、彼の運動能力や競り合いに対する強さを称賛。「ブンデスリーガで最高の6番」と絶賛し、これまでの成績からも彼の存在が中盤の要であることは明らかです。

“ドイツの壁”との格闘

しかし、彼の成長には多くの試練が伴いました。ブンデスリーガ特有の厳しいフィジカルや、ゲームのスピードへの適応が求められる中で、佐野は初めての海外挑戦ならではの壁に直面します。シーズン序盤は、特にその速さに苦戦したものの、次第にそれを克服し、自身のプレースタイルを確立していきました。日本では通用していた駆け引きが、ここでは通用しないという現実を彼は受け入れ、フィジカルだけでなく、ゲームメイクや思考のスピードに対しても新たな適応力を身につけました。

ヘンリクセン監督との出会い

彼の成長の一端を担ったのが、昨年2月にマインツの新監督に就任したヘンリクセン氏とのコミュニケーションです。練習前のミーティングで気持ちの面で支えられたことが、自己理解を深め、精神的な強さを育てるきっかけとなりました。おかげで彼は自信を持って試合に挑めるようになり、チームの中での役割も明確になったのです。

勝利の後の冷静な自己分析

特に印象的だったのは、王者バイエルンを破った後の素直な感謝と自己評価。喜びの中にも「通用しなかった部分もあった」と懸念を口にし、冷静に反省する姿勢が印象的です。

それに対する妥協を知らない姿勢こそ、彼の成長への飽くなき欲求を物語っています。3月15日にはフライブルク戦が控えますが、佐野は「堂安選手のように攻撃でも守備でも要になる選手を目指したい」と意気込みを語りました。日本代表を見据える彼の姿に、未来の日本サッカーを担う一人としての期待が寄せられています。