在宅避難を選ぶ人々の意識と新たな住まいの条件とは
在宅避難を選ぶ人々の意識と新たな住まいの条件とは
近年、日本各地で自然災害の頻発化・激甚化が進む中、私たちの災害に対する意識も変容しています。大和ハウスの調査によれば
dan大多数の被災経験者が避難指示が出された場合でも、自宅で過ごす「在宅避難」を希望しているとの結果が出ています。特に50代以上の年齢層では、その傾向が顕著であり、半数以上が自宅に留まることを選ぶとのことです。これは、避難所生活への不安や恐れが反映されています。
調査概要と結果の背景
大和ハウスが実施した「災害の多様化と意識調査」では、全国の2,678名の被災経験者を対象に、生活者の気持ちや悩みが浮き彫りになっています。調査結果では、在宅避難を選ぶ理由として「自宅の方が安全だから」という回答が58.9%を占め、次いで「避難所では生活したくないから」と続きました。 これは、避難所での生活環境に対する強い懸念を示しています。
生活用水の確保が盲点
調査の中で非常に興味深い結果がありました。それは、被災者たちが体感的に最も役立った防災対策が「雨水タンク」、「保険」、「耐震性能」であったということです。しかし、雨水貯留タンクの所有率はわずか4.5%と低く、十分な普及率に達していないのが実情です。実際に役立ったと評価した人の52.4%がその効果を実感しています。この結果が示す通り、生活用水の確保が災害時の重要な課題であることが明らかになりました。
さらに、調査では在宅避難中に不安に感じることとして「トイレが使えない」という回答が67.7%とトップを占めています。在宅避難では、トイレの問題が大きな懸念材料で、これを解消するためには、普段からの備えが絶対に必要です。
在宅避難の条件
在宅避難を実現するために求められる条件と具体的な対策について考えてみます。調査によれば、安定した水の供給、電気の自給自足、さらには「家屋が倒壊しないこと」が重視されています。
安全な家屋の重要性
余震や二次災害による不安は依然として大きな課題です。62.2%の回答者が、家屋が倒壊しないことを安心して住み続けるための条件として挙げています。この結果から、単に耐震性を持つ住まいだけでなく、繰り返す地震にも耐えられる構造が求められています。これに応えるため、大和ハウスは「持続型耐震構造」を採用しており、特に注目したいのがそのエネルギー吸収技術です。特許を取得した「Σ(シグマ)形デバイス」は、地震のエネルギーを効果的に吸収します。
自給自足の電力
電力不足も避けられない課題です。多くの被災者が停電に不安を持ち、早急な情報入手を図っています。そこで、「太陽光発電」や「エネファーム」、さらに「蓄電池」を組み合わせることで、常に電力を自給できる仕組みを整えることが重要です。そのシステムの導入により、停電時でも安心して生活を維持できる環境をつくることができるでしょう。
ペットとの暮らしの考慮
調査では、ペットと一緒に避難できないから自宅に留まるという人も多く、これが在宅避難の選択肢を狭めている実態も明らかになりました。これはペットを飼っている家庭において、在宅避難の必要性がしっかりと認識されていると考えられます。
まとめ
このように、被災経験者の声を生かした調査結果からは、今後の住環境に求められる条件が浮き彫りになりました。大和ハウスでは、これらのニーズに応じた様々な研究開発が進行中です。災害後も支障なく生活を続けられる「災害に強い家づくり」に注力し、全ての方々が安心できる未来を築いていくことにつなげていきたいと考えています。また、実際の住まいを体感できる「春の住宅フェア」も開催中ですので、ぜひ足を運んでみてください。