ミュージカル『ある男』
2025-07-24 12:41:18

平野啓一郎の小説が舞台化!ミュージカル『ある男』が初演

ミュージカル『ある男』の魅力



平野啓一郎の傑作小説がついに舞台化され、新作ミュージカル『ある男』が話題を集めています。今回の作品は、ブロードウェイの注目音楽家を迎え、音楽とストーリーが絡み合う壮大なドラマを展開します。初めて公開されたシーン映像では、この物語の緊迫感とミステリーの本質が垣間見えました。

あらすじ



物語は弁護士・城戸章良(浦井健治)が、不運にも亡くなった夫を持つ女性・谷口里枝(ソニン)から「違和感」の正体を調査してほしいとの依頼を受けることから始まります。長年疎遠だった兄・恭一(上原理生)の訃報を受け、里枝が仏壇で見た遺影は、故人ではない別の男性の顔でした。これがすべての始まりです。

愛する夫の名も過去もすべて偽りだった事実に直面した里枝は、非常に困惑します。城戸は、この謎の男“X”を調査する旅に出ますが、その過程で浮かび上がったのは複雑な人間関係と隠された過去でした。

音楽に彩られた物語



本作品には魅力的な楽曲がいくつも含まれています。特に印象的なのが、「別人」と「ある男」という2つのナンバーです。

「別人」では、恭一が遺影に写る人が弟でないと気づく瞬間の衝撃を表現しています。歌詞には、混乱と怒り、そして真実を求める姿が詰まっており、聞く者に強い感情を呼び起こします。

一方、「ある男」では、章良がXの存在について考え始め、その謎がどのように彼の精神に影響を与えるのかが描かれています。この曲を聴くと、怪しくも魅惑的な“X”の影が、彼の心の中を駆け巡る様子がリアルに伝わります。

知られざる真実に迫る旅



秋から続く調査は、次第に章良を戸籍ブローカーの小見浦憲男(鹿賀丈史)との接触へと導きます。小見浦との面会を通じて、章良は他人の名前を名乗ることの背徳感や、不安定な自分自身を見つめ直さざるを得なくなります。真実を追い求める姿は、観客に深い問いを投げかけます。

そして、彼が掴もうとする“真実”は果たして暴かれるべきものなのか。章良は自らの欲望とXの記憶が交錯し、闇の深淵へと引き込まれていくのです。

公演情報



このミュージカルは2025年8月4日から8月17日まで東京で上演され、その後広島、愛知、福岡、大阪と続きます。圧巻のキャスト陣と楽曲が一体となり、愛と執着、そして真実の探求を描き出します。

さらに、特別な感想投票企画も用意されています。来場者が自身の感想を投稿することで、今後の作品をさらに良いものにするために役立つこの取り組みは、観客と舞台の距離を縮める新たな試みです。

公式サイトで詳細を確認し、ぜひ一緒に会場でこの衝撃的な人間ドラマを体感してみてください。愛した人は果たして誰だったのか?このミステリーの真実をぜひ見届けに来てください。


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