待望の重版決定!『ほしがりやのクジラ』
2025年に発行された動物絵本『ほしがりやのクジラ』が、なんと2刷重版となることが決定しました!
世界累計で350万部以上が売れ、43か国語に翻訳されているこのベストセラーシリーズの新たな展開に、絵本ファンから熱い期待が寄せられています。
心の探求を描いた物語
本書は、イギリスの作家レイチェル・ブライトの作品であり、彼女と共に数々のヒット作を生み出してきたイラストレーター、ジム・フィールドの美しい絵が特徴です。物語は、クジラのハンフリーが主人公です。彼は自分の心を満たすものを求めて、広い海の底での冒険に出かけます。
ハンフリーはさまざまなものを集めるものの、心の満足感が得られずにいます。しかし、彼の旅はある日、瑠璃色のサンゴ礁での出会いにより変化を迎えます。サンゴ礁で出会ったカニが「本当に欲しいものは何?」と尋ねたことで、ハンフリーは自分の心が求めているものに気づくのです。
この物語が教えてくれるのは、物の豊かさと、心の充実感は必ずしも一致しないということです。ハンフリーが求めていた真の幸せとは何か、そしてそれはどうしたら得られるのかという深いメッセージが詰まっています。
宮沢氷魚の初翻訳作品
特筆すべきは、俳優としても知られる宮沢氷魚が、本書の翻訳を手掛けたことです。彼にとっては初めての翻訳作品であり、彼の言葉を通じて物語がどのように日本語に落とし込まれているのか非常に興味深いです。宮沢は翻訳に際し、「幸せってなんだろう。ときどき考える時がある。考えてもなかなか答えは出ない…でも、この物語の描く幸せがすごく好き」というコメントを寄せています。彼自身も、物語のメッセージに深く共感しているようです。
著者とイラストレーターのプロフィール
レイチェル・ブライトは、数々の賞を受賞しており、43か国語に翻訳された絵本作家の代表格です。彼女は、自身の版画工房でインクまみれになりながら新しいアイデアを育んでいます。さらに、彼女はInstagramやX(旧Twitter)などで作品の魅力を発信し、多くのファンに支持されています。
ジム・フィールドは、ロアルド・ダール賞や英イブニング・スタンダード・オスカー賞を受賞した著名なイラストレーターです。彼の描くキャラクターたちは、特に子どもたちに大人気です。そして、彼もまたSNSを通じてクリエイティビティを発信しています。
書誌情報
本作の発行日は2025年3月27日。装丁はA4変型で、32ページにわたってオールカラーで構成されています。定価は1,760円(本体1,600円+税)。ISBN番号は978-4-86791-045-0です。
この作品は、親子で一緒に読むことで、心の豊かさについて考える素晴らしいきっかけを提供してくれることでしょう。皆さんもぜひ、ハンフリーの冒険を楽しんでみてください。