優秀賞受賞の嬉しい知らせ
2025年に開催される「キャリアオーナーシップ経営 AWARD」において、株式会社オンワードホールディングスが見事に優秀賞を獲得しました。本社を東京都中央区に置くこの企業は、業務の効率化とワーク・ライフ・バランスの向上を目指し、社員が自らの働き方を考える取り組みを積極的に進めています。
キャリアオーナーシップ経営 AWARDとは
この賞は、持続可能な成長を実現するため、企業が「キャリアオーナーシップ」を重視した経営を行っているかを評価するものです。キャリアオーナーシップ経営には、従業員のキャリア形成を見える化し(「可視化」)、その数を増やし(「増やす」)、企業の経営戦略と結びつけていくことが求められます。
2025年度の審査では、従業員1,000名以上の「大企業の部」と1,000名未満の「中堅・中小企業の部」に分けられ、計33社が受賞しました。これによって、企業の取り組みがさらなる成長の足がかりとなっていることが明確になります。
評価の理由
審査員からは、アパレル業界の変化に即応するための戦略が高く評価されました。「働き方デザイン」プロジェクトを基盤に、多彩な施策を取り入れ、社員の自律的な成長を促とし、自社の文化を醸成している点が賞に値するとのことです。たとえば、男性の育休取得率が66.7%に達し、平均取得日数が91日という成果が挙げられています。
オンワードグループの働き方デザイン
オンワードの「働き方デザイン」は、2019年8月から始まりました。社員がチーム単位で議論し、自らの働き方を向上させるための取り組みを進める「カエル会議」を週に一度開催しています。この改革により、多様な働き方を支える環境が整い、社員が自分自身のキャリアを主体的に形成することが可能となっています。
取り組みの歴史
これまでも、オンワードは様々な施策を実施してきました。2021年7月には改革の成果を発表し、2022年には育児支援のためのガイドブックを制定。加えて、人的資本投資を強化するための人事制度の改定も行い、昨年には勤続年数が約4年増加するなど、着実な進捗を見せています。
社員の主体性を強調
受賞に際し、保元道宣社長は「社員が主体的に自分のキャリアをデザインする重要性」を強調しました。「キャリアオーナーシップ」とは、個々の社員が自らのキャリア形成に対してオーナーシップを持つ意識と行動のことを指します。これにより、社員一人ひとりが自己実現を目指す環境が整えられるのです。
今後への展望
今後はこの取り組みをさらに広め、企業と個人の成長が相乗的に育まれる好循環を生み出すことが期待されています。社員の多様な個性を生かし、お客様中心の経営を実現していくために、オンワードは「キャリアオーナーシップ経営」に対する取り組みを更に進めていく方針です。
企業概要
株式会社オンワードホールディングスは、1927年に「樫山商店」としてスタートしました。現在はファッション、ウェルネス、コーポレートデザインという3つの事業を展開し、国際的にもビジネスを広げています。全社のミッションは「ヒトと地球に潤いと彩りを」提供し、持続可能な社会に向けた取り組みを進めることです。
この受賞は、社員全員の努力の賜物であり、今後のさらなる成長へのステップとなるでしょう。