池上彰が語る戦後80年の意義と未来への道筋
2025年、日本は戦後80年を迎えます。この歴史的な節目の年にあたり、名古屋テレビ放送(メ~テレ)は特別番組『池上彰と考える!戦後80年~戦争のない未来のために~』を8月15日(金)午後1時45分から放送します。この番組では、著名なジャーナリストである池上彰さんが、須田亜香里さんと寺田心さんと共に、戦争の記憶とその教訓を次世代にどのように伝えていくかを考えます。
時が経つにつれ、戦争の惨禍を直接経験した世代は少なくなっていますが、それに代わって私たちが学んだことを忘れないためにはどうすれば良いのでしょうか。現在、多くの国で紛争が続いている中、2024年には国家が関与する戦争が第二次世界大戦後で最も多くなっています。この現実を踏まえると、平和な未来に向けたアクションが必要です。
名古屋市の記念館での収録
番組の収録は、名古屋市名東区に位置する「戦争と平和の記念館 ピースあいち」で行われました。池上さんと出演者たちはまず、館内の展示を見学し、戦争の歴史を深く理解する機会を得ました。寺田さんが「木銃」を手にした際には、その使用が国民学校の生徒の軍事訓練に関連していたことに驚きを示しました。また、番組では戦後すぐの名古屋市の小学校で提供されていた給食を再現し、須田さんと寺田さんが脱脂粉乳に初めて触れる貴重な瞬間も紹介されます。
さらに、池上さんは名古屋市内で相次いで確認されている不発弾の発見現場を訪れ、戦争の名残をリポートしました。メ~テレ取材班は愛知県内の小学校で残された戦時中の教育資料や、大学生たちが取り組んでいる「ダークツーリズム」、そして国際情勢の変化に対応した防衛産業の動向にも焦点を当てています。
伝承の重要性についてのコメント
池上さんは、平和が続いてきた背後には「戦争は二度と起こしてはいけない」という思いがあったことを強調します。「戦争の経験を持った人がいなくなったとき、私たちはその教訓をどう継承するのか」—この疑問こそが、未来に語り継ぐ上での重要な課題と言えます。
須田亜香里さんも、「今もどこかで戦争が起きていて、戦争は過去のものではない」と述べる中で、歴史を学ぶことの重要性を訴えました。一方、寺田心さんは、若い世代が戦争を経験していないために、その意識が薄れていっていることを危惧し、「語り継ぐ人が減っていく中で、我々が学び、次の世代に伝えていかなければならない」との思いを語っています。
戦後80年シリーズ企画の放送
さらに、メ~テレでは平日夕方のニュース番組「ドデスカ+」で、今後も若手ディレクターが手掛ける「戦後80年」をテーマにしたシリーズ企画を放送する予定です。この企画を通じて、現代の青年たちがどう戦争を捉えているのかを示し、未来へとつなげていくことを目的としています。
番組の詳細は以下の通りです:
- - タイトル: 池上彰と考える!戦後80年~戦争のない未来のために~
- - 出演: 池上彰、須田亜香里、寺田心、石神愛子(メ~テレアナウンサー)
- - 放送: 2025年8月15日(金)午後1時45分~2時42分(57分)
- - 放送エリア: 東海地区ローカル(愛知・岐阜・三重)
- - 配信: TVer・Locipoで見逃し配信あり
- - 番組HP: こちらから
これからの未来を見据え、ぜひ多くの方がご覧いただければ幸いです。