奈良で若者たちが創り出す映画の新たな潮流
2025年9月21日から23日まで、奈良市で次世代の映画人たちによる「なら国際映画祭 for Youth 2025」が開催されます。この映画祭は、映画と文化への情熱を持つ若者たちが中心となり、未来の映画界を担う新たな才能を育成するために設立されました。
若者の手で創られる映画祭
「なら国際映画祭 for Youth」は、2018年に始まったユース審査員プロジェクトを元に、2021年から毎年開催されているイベントです。この映画祭では、10代の若者が映画の制作、審査、運営に関わり、さらに深い学びと経験を得ることを目的としています。
この映画祭の活動は、「ユース映画制作ワークショップ」、「ユース映画審査員」、「ユースシネマインターン」の3つの大きな柱で運営されています。これにより、参加者は映画制作の各側面を直接体験することができ、将来の映画人としての成長が期待されています。
ユース映画制作ワークショップ
2025年には、映画監督の島田角栄氏を迎えて、14歳から16歳までの4名が参加したユース映画制作ワークショップが行われます。このプログラムでは、「子どもを子ども扱いしない」という理念のもと、脚本、撮影、演出、編集までを全部若者自身が行います。ここで制作される短編映画「縁 en」は、映画祭の特別上映で大きな注目を集めることでしょう。
映像作品の審査
また、「ユース映画審査員」として活動する参加者たちは、さまざまな映画の中から選りすぐりの作品を審査し、最優秀作品に対して「クリスタルSHIKA賞」を授与する役割も担います。2024年のコンペティションでは、長編映画部門からベルリン国際映画祭・ジェネレーション部門推薦作、短編部門では「ショートショート フィルムフェスティバル & アジア2025受賞作品セレクション」の中から、珠玉の5作品が選出されます。
若者たちのフィルムは万博でも上映
特に注目すべきは、2025年の9月22日には、大阪・関西万博シグネチャーパビリオン「いのちのあかし」で、ユース映画制作ワークショップで制作された最新作『縁 en』や、NARAtive Jr.による『やまのべ radio』の上映が予定されている点です。これにより、若者たちの新たな視点や表現力が、多くの観客に届けられることになるでしょう。
映画祭を彩る素晴らしい作品
今年の映画祭では、ベルリン国際映画祭やショートショート フィルムフェスティバル & アジアから選ばれた、特に注目に値する8作品が上映されます。この中には、日本初上映となる作品も含まれています。映画や芸術、文化に興味がある多くの人々に観てもらいたい、選りすぐりのラインナップです。
最後に
「なら国際映画祭 for Youth 2025」は、未来の映画人のための貴重な機会です。参加者たちは、映画制作だけでなく、そのプロセス全体を体験し、自分自身を成長させることができます。こうした活動を通じて、映画界の未来に大きなインパクトを与えることが期待されています。
詳細は公式ウェブサイトで確認できます。今後の情報も見逃さないようにしましょう。
公式HP:
なら国際映画祭