ロックの興奮が恵比寿の夜を染める
2023年4月22日、恵比寿リキッドルームにて行われた暴動クラブのワンマンライブ「暴動集会・第二回」は、平日にもかかわらず満員の観客を迎え入れ、観衆は若者の熱気に包まれました。ロックシーンへの新しい風を吹き込む彼らのパフォーマンスは、見る者すべてを魅了しました。
若者が増えたとは言え、観客層は幅広く、初めての方も、長年のファンも、一緒になって飛び跳ね、踊りまくり、まさにロックのライブにふさわしい夜となりました。彼らの音楽が年齢を超えて人々を一つにする力を持っていることを、感じさせられました。
オープニングは伝説の博多ロックバンド、サンハウスの名曲「LEMON TEA」により、時代を超えたロックのエネルギーを示しました。その後、続いた90分間のパフォーマンスには、オリジナル曲だけでなく、全22曲中8曲のカバー楽曲が含まれており、これが強烈な印象を与えました。彼らにとってカバーは、単なる懐古ではなくオリジナルと同じテンションで演奏されることこそが重要なのです。
カバー曲の中には、ビートルズの「ツイスト・アンド・シャウト」、ストーンズの「タイム・イズ・オン・マイ・サイド」、さらには忌野清志郎の「デイドリーム・ビリーバー」など、世代を超えて愛され続ける名曲が含まれており、観客たちは共に歌い上げました。特にRCサクセションのカバー「つ・き・あ・い・た・い」や、サディスティック・ミカ・バンドの「タイムマシンにおねがい」、T.Rexの「20th Century Boy」、The Undertonesの「Teenage Kicks」なども盛り上がりを見せ、カバーの力を改めて実感させられました。
もちろん、オリジナル楽曲も素晴らしく、「ロケッツ」「欲望」「Born to Kill」「止められない」の4曲を連続で披露した際は、会場全体が一体となって盛り上がり、フロアが揺れ動きました。アンコールで披露された「シニカル・ベイビー」ではまるで武道館かのような熱気が生まれ、暴動クラブが一般層にも浸透する可能性を感じました。
さらに、このライブでは初披露となる新曲もあり、特にハード・ドライヴィング・ナンバー「LOVE GENERATOR」と、アンコールの最後に急遽追加されたリズム&ブギ「ダリア」は、未来を感じさせる斬新なスタイルの音楽でした。リリースが待ち望まれる声も多く、彼らの音楽がどこへ向かうのか、その進化に期待が高まります。
今後の予定としては、ARABAKI ROCK FEST 2025への参加が決まっており、前夜祭にも出演予定です。また、6月8日からはLINECUBE SHIBUYAにてRED WARRIORSとのツーマン・ツアーがスタートします。
恵比寿リキッドルームでのこの夢のような夜は、暴動クラブの新たな物語の始まりです。彼らがロックンロールの新しいフロンティアへと進んでいくことを確信しています。日々進化する彼らの音楽に、ぜひご注目ください。
INFORMAITON
暴動クラブのカバーEP「VOODOO SEE, VOODOO DO」が2025年4月2日にリリース予定です。CDには5曲が収録されており、全てが日本のロックやポップスのカバーとなっています。サブスクリプションなどの配信は一切行われないとのこと。
- - 品番: FSCR-4
- - 価格: 1,650円(税込)