劇団演奏舞台の新たな挑戦！「火山島」上演決定

2025年6月27日から6月29日まで、東京都のキーノートシアターで劇団演奏舞台が公演86『火山島』を上演します。この作品は、昭和の劇作家、木谷茂生による名作で、戦争による影響が色濃く残る小さな離島を舞台に、そこで生きる人々の消せない記憶や葛藤を詩的に描写しています。

今回の特別な公演では、革新的な演出を行う劇団演奏舞台代表の浅井星太郎が演出と音楽、美術を担当。彼は作品の深い世界観に新しい視点を加え、観客に感動的な体験を提供すべく取り組んでいます。そして、ベテラン俳優陣に加え、若手の新鮮な才能を迎え、総勢13名のキャストが世代を超えて共演します。

この舞台の特徴は、生の楽器による演奏と俳優たちのアンサンブルです。迫真の演技と音楽が融合することで、観客は独自の演劇体験を味わうことができます。戦争の記憶が薄れていく現代において、本作は心に響く力強いメッセージを届けてくれることでしょう。

あらすじ

物語は、島に響く三つの音を中心に展開します。吠える風車、たゆたう砂山、小波の問いかけ——これらの音は登場人物たちに大切なメッセージをもたらします。孤独や痛み、幸福が交錯した物語は、戦争が奪ったものとは何か、観客に深く考えさせます。

劇団演奏舞台について

1973年に設立された劇団演奏舞台は、音楽や効果音を生演奏で提供するという革新的なスタイルを用い、多くのファンを魅了してきました。特に日本の古典劇を現代化する試みでは、新しい芸術として高い評価を受けています。コラボレーションによる生き生きとしたサウンドと迫力のある演技は、観客を魅了し続けています。

その後、2007年に浅井星太郎が代表を引き継ぎ、2011年からは専用劇場を構え、より一層の作品の完成度を追求。演者、音楽、照明、空間が一体となった舞台芸術の新たなスタイルを育むことに力を入れています。