「Soul of ODYSSEY」上演決定
2025-01-30 14:43:46

多民族キャストによる「Soul of ODYSSEY」が東京に上陸、古代神話が舞台に再創造

世界の舞台芸術が多文化共創の時代を迎える中、舞台「Soul of ODYSSEY」が2025年2月22日から東京・下北沢のザ・スズナリにて上演されることが決定した。この公演は、心に響く古代ギリシャ神話の英雄・オデュッセウスの旅を描いたもので、さまざまな国の伝統舞踊や演劇、音楽、映像を一つに融合させ、新たな舞台芸術の可能性を探求する試みだ。

この舞台は、小池博史が率いるブリッジプロジェクトによる国際共同制作で、マレーシアと日本の連携を軸に構築されている。具体的には、2023年にマレーシアで初めてシーンが創作され、選ばれたキャストによる14名が出演する。特にこの公演では、各国の言語が劇中で使われ、多民族との交流や文化の交差点が描かれるのが特徴だ。セリフは日本語や英語、マレー語、中国語、カントン語など様々な言語で繰り広げられ、観客は多様な文化の豊かさを体感できるだろう。

演出には、古典芸能を融合させたダンスや音楽の要素が組み込まれ、日本伝統の能や雅楽、和太鼓、日本舞踊といったパフォーマンスと共に、マレーシアの多彩な舞踊が絡み合う。美術においては、岡本太郎現代芸術賞を受賞した山上渡の作品が舞台上に展示され、映像が巧みに投影されることで、物語全体を包み込むダイナミックな空間演出が期待される。

本公演は、35回目となる下北沢演劇祭の一環として実施され、特別価格の割引や鑑賞サポートが用意されている。鑑賞サポートには舞台の説明、触れる模型の設置、あらすじの提供、筆談対応、さらには劇場内の誘導などが含まれており、より多くの人たちに楽しんでもらえる配慮が施されている。

物語は、オデュッセウスの試練と苦悩を描くもので、古代ギリシャの叙事詩『オデュッセイア』に根差しながらも、現代に生きる人々の「生と死」、そしてその中での葛藤や欲望に迫る。これによって、古代の叙事詩がいかに現代の人間の姿を映し出すか、またその普遍的なメッセージがいかに今に通じるものであるかが、観客に鮮烈に伝わるであろう。

今後の展開として、火の鳥プロジェクトの集大成となる作品も控えており、2025年秋には「HINOTORI 火の鳥・山の神篇」と「HINOTORI 火の鳥・海の神篇」が上演予定だ。これらは、日本、ポーランド、マレーシア、ブラジル、インドネシアの多国籍のアーティストによって構成され、世界中に存在する火の鳥伝説を軸に新たな再生の物語を描く予定だ。

公演の日程や会場などの詳細は、公式ウェブサイトに掲載されており、チケット情報も随時更新されている。文化の交差点としての舞台「Soul of ODYSSEY」をぜひチェックして、貴重な体験を味わってほしい。


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