映画祭が育む地域とのつながり
岡山県の真庭市で、作り手と観客が一体となる映画祭「第4回ニューガーデン映画祭2026(略称 NGFF2026)」が、2026年3月27日から29日までの3日間にわたって開催されます。この映画祭は、地域市民の手によって運営され、公共映画館が消えた後に生まれた手作りのミニシアターをルーツとしています。ここでは映画を観るだけではなく、さまざまな体験を通じて、人々が交流し、町を巡ります。これにより映画との結びつきをより強固なものにすることを目指しています。
本映画祭では、特に子どもたちに対する映画体験の場を創出することにも焦点が当てられています。彼らが制作した映画の上映や、小中学生の鑑賞料金無料など、次世代を育てる取り組みが行われています。これにより、地域に根づいた文化の醸成を図っています。
「編集」をテーマにした多彩な上映プログラム
第4回目となる2026年のテーマは「編集」。これは映画制作における重要な側面を示しており、作品の選別や構成がどのように映画として成立するかを浮き彫りにします。このテーマに沿って、特別上映やゲストトークを交えながら、深く映画体験を掘り下げていく予定です。
上映会場は、商店街の空き家を改修した「ビクトリィシアター」と、真庭市立中央図書館という、歴史の香り豊かなロケーションです。これらの場所を舞台に、多様な海賊映画や特別上映を実施し、観客に新たな視点を提供します。
特に注目すべきはオープニング上映で、真庭市制20周年を記念した映画『JALAN JALAN』の試写会が行われます。この映画は地域の風景と文化を描き、観客に感動を与えることでしょう。また、映画祭のフィナーレには諏訪敦彦監督の『M/OTHER』が上映され、作品を通じての対話が楽しめます。
セクションプログラムの詳細
NGFF2026では、上映プログラムが3つのセクションに分かれています。まずは、アルゼンチンの映画監督ラウラ・シタレラを特集した『Collectivize the Cinéma!!』では、彼女の代表作を通じて多層的な物語の力を感じることができます。
次に「Perspective Now」セクションでは、映画編集者の大川景子さん、秦岳志さんをゲストに迎え、映画編集が作品に与える影響について深く掘り下げます。このセクションでは、観客が実際に編集によって立ち上がる映画を見ることができ、そのリアルな体験を共有します。
最後のセクション「Weekend Ciné Kids」では子どもたちが主役。この場では、親子で楽しめる名作映画や、地域の子どもたちが制作した短編映画の上映が行われます。世代を超えた映画の楽しみ方を体験できる貴重なチャンスです。
地域を巡る仕掛けも充実
映画祭の魅力はスクリーンの中だけに留まらず、町全体を楽しむイベントが豊富です。会場周辺の飲食店と協力した「シネマ de のみ~の」や、真庭の特産物が集まる「シネマルシェ」など、訪れる人々が映画を見た後も地域とのつながりを楽しめる仕掛けが整っています。
開催情報とアクセス
この映画祭を通じて、新しい出会いと語らいの場が真庭市に広がることを希望しています。NGFF2026の詳細情報やチケット販売は公式ウェブサイトで確認できます。高校生以下は無料で鑑賞できるため、ぜひ家族や友達と一緒に訪れてみてください。映画と人々、町との関係を深化させるこのイベントが、あなたの訪問を待っています。