MagniteとSamsung Adsがストリーミング視聴者をターゲットにした新パートナーシップを発表

新たなパートナーシップの発表

世界最大級のオムニチャネルSSPであるMagnite（NASDAQ：MGNI）は、この度Samsung Adsを運営するサムスン電子の広告部門とのパートナーシップを強化すると発表しました。この取り組みにより、ストリーミングテレビの視聴者に対するアドレッサビリティが向上すると期待されています。

これまでの成功と今後の展望

MagniteとSamsung Adsは以前より提携しており、その相乗効果によって2023年から2024年にかけてSamsung AdsのMagnite Streaming SSPにおける総収益は二桁成長を達成しています。この新たなパートナーシップでは、Samsung AdsはMagnite Accessツールを通じて、視聴者行動に関するオーディエンスデータをより強固に管理していく方針です。これにより、メディアオーナーはMagnite広告取引所を活用し、さらに広告インプレッションをターゲットにした出稿が可能となり、CPM（コスト・パー・インプレッション）や収益の増加が期待されます。

サムスン電子のグローバルな成功

今回のパートナーシップ強化には、サムスン電子が米国市場のみならず、世界的にも成功を収めている背景があります。Samsung Adsは、ユーザーの同意を基に米国市場で最大規模のシングルソース・テレビデータを蓄積しています。さらに、サムスンのFAST（無料広告型ストリーミングテレビ）やAVOD（広告付き動画配信）サービスであるSamsung TV Plusは、月間8,800万人のアクティブユーザーを誇り、最近ではシンガポール、フィリピン、タイといった新たな市場でも展開を始めています。このような背景から、Magniteは初めてこれらの地域での広告インベントリへのプログラマティックアクセスを実現しました。

ジョー・メララグノ氏のコメント

Samsung Adsのチャネルセールス責任者を務めるジョー・メララグノ氏は、「Magniteは我々の広告事業の急速な成長に不可欠なパートナーです。Magniteとの協力により、カスタムテクノロジーの構築が可能になり、プログラマティック広告の収益化が促進されています。」と述べました。

このようなパートナーシップにより、Magnite Accessスイート内のMagnite Storefrontがデータ活用能力を増強し、営業チームが広告主に対して質の高いソリューションを提供できることが期待されています。

ライアン・ケニー氏の見解

一方、Magniteでストリーミングプラットフォーム担当のライアン・ケニー氏は、「広告型ストリーミングの需要が高まる中、Samsung Adsは視聴者に質の高い体験を提供するための先駆的な企業です。今後もSamsung Adsとのパートナーシップを強化し、プログラマティックバイヤーの拡大を図ることを楽しみにしています」と語っています。

Samsung Adsについて

Samsung Adsは、スマートテレビやモバイルデバイスにおいて圧倒的なリーチを誇り、ブランドの競争力を高める広告ソリューションを提供しています。広告主は、効果的なタイミングで価値ある消費者にアプローチし、全ての広告環境において認知から興味、検討までを測定可能な結果で示すフルファネルパフォーマンスを実現しています。現在、Samsung Adsは全世界25カ国以上で運営されており、幅広いエンターテイメントサービスを通じて新たな視聴者との接点を創出しています。

Magniteの概要

Magniteはニューヨークに本社を置く、世界最大の独立系セルサイド広告プラットフォームです。デスクトップ、モバイル、オーディオ、CTVなど多様なフォーマットでの収益化が可能であり、高品質な広告インベントリを提供しています。世界中の企業やブランドから信頼を受けるMagniteは、今後も業界のリーダーとしての地位を確立するために邁進していくことでしょう。