GLION ARENA KOBE—神戸の未来を切り開く次世代アリーナ
2023年、阪神淡路大震災から30年の節目を迎え、神戸に誕生した「GLION ARENA KOBE」は国内初の災害医療対応通信衛星アンテナを導入しました。このアリーナは、株式会社One Bright KOBEが運営し、スカパーJSATとの提携によって実現したものです。今回はその背景と意義についてご紹介します。
災害に強いアリーナの必要性
「神戸アリーナプロジェクト」は、神戸市との連携協定をもとに地域の活性化と社会問題の解決を目的としています。大規模地震や津波など、自然災害が頻発する中で、特に医療活動の迅速な対応は欠かせません。このため、GLION ARENA KOBEでは衛星通信を導入し、災害時においても医療機関との連携をスムーズに行える体制を整えています。
衛星通信の導入
スカパーJSATが提供する「ExBird」という衛星IPネットワークサービスを活用することで、災害時に電話やインターネットが不通となっても、安心して医療サービスが受けられる環境を実現します。この取り組みにより、観客や地域の方々に安心してアリーナを利用してもらえることを目指しています。
防災への取り組み
新たに導入された衛星通信設備は、特に震災や津波発生後の「垂直避難」を想定しています。7階建てのアリーナでは、津波や高潮、台風による避難指示が発令された場合の安全対策として、医療機関とリアルタイムで情報を共有し、早期の救助や医療活動に結びつけることが重要です。
地域活性化との関連
このプロジェクトは、神戸市が推進するウォーターフロントエリアの再開発事業の一環として位置付けられています。民間企業と自治体の協力によって、次世代のランドマークとしての役割を果たし地域全体の活性化に寄与する狙いがあります。
今後、GLION ARENA KOBEは井の中の蛙で終わらず、全国にそのモデルを広げ、より多くの人々に安心と感動を提供することが期待されます。
まとめ
「GLION ARENA KOBE」の誕生は、ただのエンターテイメントの場ではなく、地域を守るための重要な拠点となることを目指しています。災害医療対応の衛星通信技術を駆使し、訪れるすべての人々に安全を届ける、新たな時代のアリーナとして注目が集まっています。