シニア世代の買い物事情が変わりつつある!
株式会社mitorizによる最新の調査結果が、シニア世代の買い物行動に新たなトレンドを示しています。スマートフォンの普及やデジタル情報の活用が進む中、シニアのショッピング習慣がどのように変化しているのかを探ってみましょう。
調査の概要
今回の調査は、60歳以上の消費者購買行動データサービス「Point of Buy®」の会員991人を対象に行われました。いくつかの主要なポイントを見ていきます。
- - 買い物頻度: 週に2~3回が45.4%を占め、特に一人暮らしのシニアは約50%が「ほぼ毎日」出かけているとのことです。
- - 買い物時間: 夕方の時間帯(15時〜18時)が34.0%と最も選ばれており、特に18時以降に行く人が目立ちます。
この調査からわかるのは、シニア世代にとっての買い物は単なる必要性を超え、日々の生活の重要な部分を占めているということです。
シニアの気分転換としての買い物
驚くべきことに、79.7%のシニアが「買い物が気分転換になる」と回答しています。高頻度で買い物をする人ほど、その傾向が強く見られるようです。つまり、買い物はただの消費行動にとどまらず、心身のリズムを整える手段になっています。毎日の買い物が新しい発見や楽しみを提供しているのです。
人気の買い物先
買い物の場所についての調査では、圧倒的に「スーパーマーケット」が95.5%と回答されています。次に「ドラッグストア」が60.0%と続き、「コンビニエンスストア」は32.7%でした。ドラッグストアの人気は、医薬品と食品が一度に手に入る便利さが一因ではないかと考えられます。
買い物中の楽しみ
買い物を楽しいと感じる人は約90%に達し、特に割引やセールといった金銭的なお得感や、思わぬ掘り出し物に出会う瞬間が喜びにつながっているようです。このようなポジティブな体験は、シニアの日常に彩りを与えています。
デジタル化の進展
情報収集の方法にも変化が見られ、47.1%が店舗のアプリやLINE通知を利用していると答えました。これは、従来の紙のチラシ(36.8%)を上回る数字です。このことからも、シニア世代においても、デジタル技術の活用が急速に進んでいることが伺えます。ただし、SNSを情報源としているのはまだ少数派のようですが、テレビCMや番組といった従来型メディアもある程度利用されているとのことです。
まとめ
今回の調査によって見えてきたシニア世代の購買行動は、ただの物の購入ではなく、日常生活の大切な一部であることがわかりました。そして、デジタル化の進展もこの世代の買い物スタイルを変革しており、今後のマーケティング戦略にも大きな影響を与えるでしょう。シニア世代の声を使ったサービスの拡充が、今後の生活をより豊かにする鍵となるでしょう。