寿司と血糖値の関係
2025-09-29 10:46:59

ゼンショーHDと京都大学、寿司が血糖値に与える影響を発表

寿司が血糖値に与える影響に関する新たな研究成果



株式会社ゼンショーホールディングスと京都大学が共同で進めた研究が、寿司の摂取が食後の血糖値に与える影響について新たな知見を提供しました。この成果は、2025年8月27日から29日にかけて開催された日本食品科学工学会第72回大会にて発表され、多くの注目を浴びています。

研究の背景


日本の伝統的な食文化である寿司は、世界中で愛されていますが、その健康価値についての研究はあまり進んでいませんでした。特に、高血糖や糖尿病が社会問題となっている中、食事がどのように血糖値に影響を与えるかは重要なテーマです。ゼンショーHDと京都大学は、寿司の摂取が血糖値に良い影響を与えるかどうかを明らかにするために研究を実施しました。

試験の概要


この研究には18歳から25歳までの健康な男女30名が参加しました。彼らには、はま寿司で寿司12貫やすし飯(シャリ)のみを12貫食べてもらい、食後の血糖値を測定することが行われました。また、すし飯の量を半分にした半シャリ寿司12貫を用いて、寿司のネタとすし飯を食べる順番が血糖値に与える影響を調査しました。

研究結果


研究結果は驚くべきものでした。寿司を摂取した際には、すし飯のみを摂取した場合と比較して、食後の血糖値の上昇が抑えられることが確認されました。このことは、寿司の炭水化物とたんぱく質の同時摂取が血糖値の上昇を抑制する可能性を示しています。さらに、たんぱく質を先に摂った場合と等しい効果が得られることも判明しました。

具体的には、以下のような結果が得られました:
  • - 寿司を摂取した際の血糖値の上昇は、すし飯のみを摂取した場合と比べて抑制された。
  • - 炭水化物とたんぱく質を一緒に摂取した場合、たんぱく質を先に摂取した場合と同程度に血糖値が抑えられた。

健康への影響


この研究の成果は、寿司が食後の血糖値の管理に寄与できる食事であることを示唆しています。特に、糖質制限に取り組んでいる方でも、存分に寿司を楽しめることを意味します。美味しい食事を我慢することなく、健康的に食生活を送るための重要な手助けとなるでしょう。

食と健康に対するゼンショーグループの取り組み


ゼンショーHDは「食を通じて、人類社会の安定と発展に責任をおい、世界から飢餓と貧困を撲滅する」という企業理念を掲げ、この理念に基づいて様々な取り組みを行っています。特に、健康に良い食品の研究開発に力を入れており、ロカボ認定商品や高たんぱく質の商品を通じて、安心して楽しむことができるメニューを提供しています。

食健ラボでは、食と健康に関する情報を積極的に発信し、消費者とともに健康的な食生活の実現を目指しています。また、ゼンショーの店舗においても、食材の選び方や調理法などを工夫し、健康を意識した食事を提供しています。

共同研究者の声


この研究に関与した京都大学大学院の林由佳子教授は、「日本の食文化の中で寿司は重要な位置を占めています。その寿司が血糖値に及ぼす影響を知ることは、健康的な食生活を促進するために重要です。この研究結果により、従来の食べ方にとらわれず、寿司の形で楽しんで良いという新しい知見を得られました」とコメントしています。

結論


寿司は、ただの美味しい食べ物というだけでなく、健康面でも優れた効果を持つ可能性があります。今後、多くの人々が寿司の魅力とその健康価値を再認識し、積極的に食卓に取り入れることを期待しています。


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