i-nest capitalがユートニックに追加投資
2025年2月、i-nest capital (アイ・ネスト・キャピタル)は、同社の1号ファンドを通じて、ファンダムプラットフォーム「U Dom」を運営する株式会社ユートニックに対する追加投資を行いました。これによって、i-nest capitalによるユートニックへの投資は累計4回目となります。
U Domの進化と収益化の可能性
今回の追加投資により、ユートニックはファンダムマーケティングの支援を強化し、より包括的なプロダクトとしての進化を目指します。特に、収益予測や信用スコアを活用したFintechソリューションの開発によって、クリエイターが資金を得る機会を増やす新たな取り組みが展開される見込みです。また、「STAY ARTISTIC」と掲げるユートニックのビジョンに基づき、表現者の可能性を広げる新たな施策が進められます。
U Domの特長とサービス内容
「U Dom」は、アーティストやクリエイターが開発不要で迅速にリリースできるファンダムプラットフォームです。コロナ禍によりリアルイベントが難しい中でも、デジタルグッズやファンエンゲージメントを高めるためのサービスを提供し、表現者が新たな収益源を獲得できる手段を整えました。ファンクラブ、グッズ販売、チケット販売、ライブ配信、モバイルオーダーといった多様なサービスラインナップにより、クリエイターとファンとの絆を深める支援を行っています。
未来に向けたビジネス拡大
ユートニックは、ミュージシャン、俳優、アイドルなど多様なアーティストに利用されていますが、今回の資金調達により、大手コンテンツホルダーやソリューションベンダーとの本格的な協業を進める予定です。資金は5.1億円に達し、プロダクト機能の進化と金融分野との連携を図る新たな支援モデルを構築します。これによって、クリエイターの経済的選択肢が拡大し、「想い」を持つ活動が持続できるインフラ作りを目指しています。
i-nest capitalの豊富な支援体制
i-nest capitalは、日々の経営支援からパートナー企業の紹介、IPO準備に向けた助言まで、ユートニックの成長をしっかりとサポートしていきます。エンターテインメントやライフスタイル領域を中心に、新産業の創出と社会貢献を目指している同社は、IT活用やデジタル化による高成長を見込む企業への強力な後押しを行っています。
その結果、2019年に設立した1号ファンドは、これまでに45社への投資を実現し、3社のIPOや2社のM&AというExit実績を上げています。2号ファンドも2025年に設立され、さらなる成長が期待されています。
まとめ
i-nest capitalのユートニックへの追加投資は、ファンダムマーケティングの新たな進展を示すものです。表現者の経済的基盤を強化することで、クリエイターの持つ「想い」を持続可能な形で支える、この新たな取り組みに大いに注目していきたいと思います。