「Everything Classics」と「Everything Jazz」に期待大
ユニバーサル ミュージック合同会社が、この度新たな音楽カタログシリーズ「Everything Classics」と「Everything Jazz」を発表しました。クラシックとジャズ両ジャンルの名曲を厳選し、各200タイトルという究極のコレクションが5月から全4回にわたり発売されます。
この新しいプロジェクトは、「ジャズ百貨店」や「クラシック百貨店」といった過去のシリーズのリニューアル版として位置づけられ、音楽愛好家たちの期待を集めています。5月14日には「Everything Classics」の第1弾としてドイツ・グラモフォンの作品50点が発売され、その後も段階的に他のタイトルも公開されていきます。一方、ジャズの名盤が揃う「Everything Jazz」の第1弾は5月28日にリリース予定で、こちらも50作品が登場します。
高音質を追求した新技術
このシリーズの大きな特徴は、UHQCD(Ultimate High Quality CD)という高音質ディスクを採用している点です。UHQCDは、音質を徹底的に追求し、従来のCDとは異なる素材が使用されています。これにより、CDプレーヤーでの音響が格段に改善され、アコースティックの臨場感をよりリアルに再現できるのです。また、盤面には「グリーン・カラー・レーベルコート」が施されており、音質の向上が期待されています。
音楽評論家の麻倉怜士氏もUHQCDの素晴らしさを絶賛し、その音質は特にクラシックやジャズの録音において真価を発揮するとコメントしています。オーケストラの作品では、自然な低音や透明な高域が実現され、ジャズ作品ではアーティストの表現が色彩豊かに描かれるとのことです。
イラストレーターのセザール・ドゥバルグ氏が手掛けるシリーズロゴ
さらに、シリーズロゴは、メディアやファッション界で多岐に渡る活動を展開するイラストレーター、セザール・ドゥバルグ氏が手掛けています。ビジュアル面でも期待が高まります。ブックレットには新規のライナーノーツや、アーティストによる楽曲の解説も盛り込まれ、ファンにはたまらない内容となっています。
リスナーの傾向を反映した新たな挑戦
近年、音楽の聴き方は大きな変化を見せていますが、クラシックやジャズを愛するリスナーは依然としてCDの利用傾向が高いことが分かっています。最近の調査によると、クラシック音楽では38%、ジャズでは41%がCDを利用しており、高音質の音源を求める声が多いことが伺えます。このニーズに応える形で新たなシリーズが立ち上がったのは、とても魅力的な試みです。
音楽の未来を見据えた「Everything Classics」と「Everything Jazz」。音楽愛好家としては、ぜひ手に入れたくなるタイトルが揃っています。この夏、名作たちとともに新しい音楽の旅を始めてみてはいかがでしょうか。次回のリリースにも期待が寄せられています。