新たな物語の幕開け
株式会社KADOKAWAが運営する月刊文芸小説誌『小説野性時代』が2025年4月号(vol.256)を3月25日から配信開始しました。この最新号では、注目の大型連載が2作品スタートし、読者を魅了する新たな物語が展開されます。
新連載の概要
安壇美緒『イオラのことを誰も知らない』
新たな事件小説の風潮を感じさせるこの作品は、ネットメディア編集部に所属する青年が「協力者」として活動する中で広がるミステリアスな世界を描いています。彼が指示を受けて到達する現場では、どのような事実が待ち受けているのか。安壇美緒が描く臨場感あふれるストーリーが、読者の心を掴むこと間違いなしです。
砂原浩太朗『踊る狐』
一方、砂原浩太朗の『踊る狐』は、裏社会の人々の厳しい現実を背景に展開する時代小説です。掏り取った紙入れの中に潜む絵図がきっかけとなり、意外な事件が巻き起こります。嘘と人情が交錯する中で、登場人物たちの人生がどのように浮き彫りになるのか、興味が尽きません。
最終回の注目ポイント
この号では、森絵都の『デモクラシーのいろは』の最終回も掲載され、5人のキャラクターが民主主義のレッスンを受けた最後の瞬間が描かれます。リュウが唯一伝え残すこととは何か、感動的なフィナーレが読者の涙を誘うでしょう。
その他のおすすめ連載
この号には、伊岡瞬の衝撃的なサスペンス『獲物』や、神永学の人気シリーズ『怪盗探偵山猫楽園の蛇』、さらには蝉谷めぐ実の新作『見えるか保己一』なども掲載されており、多彩なジャンルの作品が揃っています。
書誌情報と配信について
『小説野性時代』は、電子版が毎月25日に配信される形式で、新連載や人気作が続々と登場します。また、同号の作品は角川文庫やラノベ読み放題サービス、カドブンやカクヨム、noteなどのプラットフォームでも楽しむことができます。定価は385円(本体350円+税)で、読み応えのある内容が詰まった一冊です。
新しい物語が始まるこの春、ぜひ『小説野性時代』で最新の文学情報をキャッチしてください。