第六回杉友寄席で特殊詐欺根絶への啓発セミナーを開催
令和8年5月29日、深川江戸資料館の小劇場にて「第六回杉友寄席」が開催されました。このイベントでは、落語家であり特別防犯支援官の吉原朝馬氏と伍代夏子氏が登壇し、観客に対して近年巧妙化している特殊詐欺の実態とその対策について講演を行いました。
特殊詐欺の深刻さを再認識
吉原氏は、客席に向けて「自分は絶対に騙されないと思っていませんか?」と問いかけました。会場内では特殊詐欺の実際の音声が流され、観客はその内容に真剣に耳を傾けました。伍代氏は続けて、犯人たちは常に新しい手口を使い、私たちの心の隙を狙っていると警告しました。「特に体調を崩したり、悩みがある時は判断力が鈍りやすい」とも語り、恐ろしい現実を改めて突きつけました。
国際電話を利用した詐欺手口
特に注目すべきは、国際電話を利用した詐欺の手口です。伍代氏は「+1(アメリカ・カナダ)や+44(イギリス)の国番号が表示される電話には絶対に出ないように」と強調し、国外に知り合いがいないにも関わらずそのような番号に心当たりがない場合は注意が必要であると警鐘を鳴らしました。これにより、犯人たちは日本国内の警察に追跡されるのを避けているのです。
効果的な防犯対策の提案
二人は高齢者を含む全ての人々が利用できる防犯対策を提案しました。まず、固定電話に関しては「国際電話の利用休止申請」を行い、国際電話を受け取ることを防ぐ方法が紹介されました。これは無料で利用できる制度です。
次に、スマートフォンについては、警視庁が提供する防犯アプリ「デジポリス」や、警察庁が推奨する詐欺電話ブロック機能の利用を勧めました。これらのアプリも無料でダウンロードでき、詐欺電話をブロックする強力なツールです。会場の外には特設ブースが設けられ、実際に申請方法やアプリのダウンロード方法が解説され、多くの参加者が手続きに訪れていました。
防犯意識の重要性
講演の後、杉良太郎氏もステージに立ち、観客に向かって真剣なメッセージを伝えました。彼は「防犯意識は常に必要です。健康や防犯について『自分は大丈夫』と思ったその瞬間が危険です。一度騙されれば全てが終わってしまいます」と語りました。これからは自身の健康と防犯について再考し、それを周囲に広めていく必要性を強く訴えました。
終わりに
このようなイベントは防犯意識を高め、特殊詐欺に対する認識を深めるための重要な機会です。今後もこのような啓蒙活動が広がり、より多くの人々が特殊詐欺の被害を未然に防ぐことができることを期待します。