足立美緒が描く流山の森と街の音景を未来へ繋ぐプロジェクト始動
作曲家兼サウンドデザイナーの足立美緒が、千葉県流山市での立体音響サウンドインスタレーション作品『音場(OTOBA)~都心から一番近い森の記憶』の音源リリースおよびアーカイブブック制作に向け、クラウドファンディングを実施します。プロジェクトは2026年6月10日から8月12日まで行われ、支援を通じてこのユニークなアートプロジェクトの実現を目指します。
プロジェクトの背景
流山市は、「都心から一番近い森のまち」として知られ、自然環境と都市開発が共存しています。2023年、足立美緒は流山で8日間にわたりフィールドレコーディングを行い、その成果を元に立体音響インスタレーションを展示しました。展示から2年半後の2026年春、改めて流山を訪れ、音風景の変化を記録する新たな試みが始まります。このプロジェクトでは、過去の音源に新たな録音を加え、土地の音の記録をまとめたアーカイブブックを作成することを目指しています。
立体音響の新たな挑戦
『音場(OTOBA)』プロジェクトの特色は、オリジナルの臨場感を再現するための「8chキューブデータ」と、一般的なヘッドフォンでも体験できる「HPL(バイノーラル・2ch)」の二つの音源形式を用いる点です。本プロジェクトは、マルチチャンネル立体音響作品の保存や流通が未だ確立されていない中で、新たなアーカイブ方法の模索を行います。さらに、足立自らが撮影した風景写真やリサーチドキュメントを収めた、全60ページ以上のアーカイブブックも同時に制作されます。
展示された音は、視覚と音の両方から土地の情景を追体験できるように工夫されています。これにより、単なる音楽作品としての存在ではなく、流山の文化や歴史を音で感じる手段となります。
クラウドファンディングでの支援募集中
足立美緒は、アーティストが持続可能な活動を行うためには、経済的な支援が不可欠であると考えています。今回は、クラウドファンディングで制作費を事前に募ることで、一般発売時により多くの方々に手に取っていただけるよう、適正価格での提供を目指しています。このプロジェクトの目標金額は35万円で、主にアーカイブブックのデザインや印刷費に使用されます。
リリース予定の音源
プロジェクトでリリースされる音源は以下の3種類です:
1.
《音の森 - 隣る・隔たる・交差する》 — 流山でのフィールドレコーディングに音楽要素を加えた音楽。
2.
《そして木となり、鳥となり、川となり、街となる》 — フィールドレコーディングに新録音を加えたトラック。
3.
パフォーマンスのライブレコーディング — 複数の演奏家によるインスタレーション内での録音。
これらの音源は、2026年8月以降に各種ストリーミングサービス等で順次販売される予定です。
先行体験イベント「OTOTEN2026」
クラウドファンディングの期間中には、イベント「OTOTEN2026」に出展します。このイベントでは、特別バージョンの立体音響サウンドを体験することができます。ぜひ足を運んで、新しい音の体験をお楽しみください。
足立美緒は、東京藝術大学を卒業後、様々なジャンルで音楽制作や立体音響作品を手掛けてきました。今後の活動として『音場(OTOBA)』シリーズを通じて、地域文化の保存と立体音響の普及に貢献していくことを目指しています。詳細は公式ウェブサイトやSNSで随時発信されますので、ぜひチェックしてください。