2023年11月の建設労働需給調査結果を分析した最新情報

2023年11月の建設労働需給調査結果を分析

国土交通省は、2023年11月の建設労働需給調査を実施し、その結果を12月25日に発表しました。本記事では、この調査結果をもとに、建設業界の労働需給状況を詳しく見ていきます。

本調査は2023年11月10日から20日までの間の、平日を対象に行われたもので、全国の8つの職種が含まれています。調査の主な目的は、建設業における労働力の過不足を把握することです。

本年11月の全国の8職種の過不足率は、0.2%の不足と報告されました。これは前月の10月に比べて0.6ポイントの改善を示しています。また、前年同月と比べても0.7ポイントの不足幅が縮小したことがわかります。これらの数値は、建設業における労働需給が少しずつ改善していることを示唆しています。

地域別に見ると、東北地域での8職種の過不足率は1.6%の不足となりました。この数字も前月（2.2%）から0.6ポイントの改善が見られ、前年同月の3.1%に比べても1.5ポイントの縮小が確認されています。これは、東北地域における労働力の確保にもポジティブな兆しが見えていると言えるでしょう。

今後、2024年1月及び2月における労働者の確保に関する見通しは、全国と東北地域ともに「普通」との評価がされています。これは特に大きな変動がなく、比較的安定した需要が続くことを示しています。

2023年11月の建設労働需給調査結果は、全国及び地域ごとの過不足率において、一定の改善が見られました。このトレンドが今後も続くのか、注意深く見守る必要があります。建設業界の持続的な発展のためには、労働力の確保が重要です。国土交通省の今後の施策にも期待が寄せられます。