中国フォーク界で名を馳せるシンガーソングライター宋冬野(ソン・ドンイエ)が、ついに日本に上陸します。彼の待望の初の日本版LP『安河橋北』のリリースを祝し、2025年9月30日(火)にタワーレコード渋谷店にてサイン会を行うことが決定しました。
このサイン会は、発売日である2025年5月28日(水)にリリースされる『安河橋北』の初日本版アナログ盤を持つファンにとって、特別な意味を持つイベントです。『安河橋北』は中国のフォーク音楽の歴史の中で屈指のベストセラーとされ、数々の代表曲を収めています。特に「鳩」や「リリアン」などは、華語音楽界のクラシックとして現在でも多くの人々に親しまれています。
アルバムは2013年にリリースされ、瞬く間に中国全土で名を馳せました。特に、シンガーソングライター・宋冬野の名を広めたこの作品は、数々の音楽賞を受賞しています。その中でも、第1回魯迅文化賞や南方周末年度音楽賞は、彼の音楽キャリアにおいて大きな足跡を残しています。
『安河橋北』というタイトルが示すように、アルバムには宋冬野が幼少期を過ごした安和橋が関係しています。都市化が進む中で失われた彼の祖母の家とともに、心に残る祖母との思い出やその地名が、彼の曲に深い感情をもたらしています。ジャケットには彼の幼少期の写真が使われており、アルバム自体が彼の音楽的ルーツを象徴しています。
音楽スタイルとしては、インディ・フォークやチャンバー・フォークの洗練された要素が取り入れられており、聴く人の心に深く響く作品です。個々の成長や社会の変化をテーマにした歌詞は、聴く者に普遍的な郷愁や切なさを感じさせます。また、今回のアナログ盤には美しい日本語訳詞もついており、中国語に不安を持つリスナーでも、歌の真の意味を感じられる機会が提供されています。
このアルバムが掲げるテーマは、“家”や故郷への思い、そしてさまよう青春です。身近な言葉で語られるそのメッセージは、時代や国を超えた響きを持ち、特に日本のフォークミュージックから影響を受けた宋冬野自身の音楽観にも共通します。今回のリリースは、世代を超えた新しい文化の交流を促進する試みでもあり、彼の音楽が新たな形で日本のファンに届けられることを期待しています。
サイン会の詳細については、19時から開始される予定で、会場には18:30に整列が開始されます。サイン会に参加を希望される方は、9月16日(火)以降、タワーレコード渋谷店で対象商品を購入すると、先着で“サイン会参加券”が配布されます。参加券は数に限りがあるため、確実に欲しいファンは早めに行動することが求められます。
この特別な機会を通して、宋冬野は日本のファンと直接触れ合いながら、彼の音楽の魅力を新たに伝えていくことでしょう。各位、絶対にお見逃しなく!