老舗の箸メーカーが贈る短編映画「いただきます」の挑戦
熊本県南関町に本社を置く老舗のお箸メーカーヤマチクが、新たに短編映画「いただきます」の制作を発表しました。この映画は、毎日の食事の中で重要な役割を持つ「いただきます」という言葉をテーマにし、2025年8月4日の「箸の日」に上映される予定です。さらに、映画制作の資金を集めるため、クラウドファンディングも始まりました。
制作の背景
ヤマチクは1963年から竹のお箸製造を行い、地域の食文化を支えてきた企業です。その中で「いただきます」という言葉が持つ意味に対して深い思いを抱いています。しかし、昨年、SNS上で「いただきます」を否定的に捉える意見が拡散され、驚きとともに心を痛めました。多くの人々が「感謝」を忘れ、権利と義務だけの社会となる危険性を感じたのです。
実際に海外の人々に「いただきます」の意味を説明すると、彼らはその文化に感動し、「真似したい」との声が上がりました。この体験を通してヤマチクは、「いただきます」が単なる挨拶ではなく、生命や人々への感謝を示す大切な精神文化であることを再認識しました。
そこで、社会が抱える心の分断を解消するカギが「いただきます」にあると考え、この短編映画制作を決定しました。映画を通じて日本特有の文化や価値を映し出し、心に響くメッセージを届けたいという思いが強いのです。
映画の概要と見どころ
短編映画「いただきます」は、熊本を舞台に、家族愛や日本の美しい四季をテーマにした内容になります。監督は映像クリエイターの中川典彌氏が務め、主演には人気モデルの岡田蓮氏と母親役の村上美香氏が名を連ねています。
岡田蓮氏は、ABEMAの恋愛リアリティーショーで注目を集め、その後も多方面で活躍している若手のスターです。村上美香氏は元アナウンサーで、熊本のメディア界で長年にわたり支持を受けてきました。二人の演技が、食卓における「いただきます」の重要性をどう表現するのかが楽しみポイントです。
また、映画では視覚的にも楽しめる映像美が強調され、日本の美しい風景や豊かな文化が背景に描かれます。これにより、視聴者の心に雲ひとつない感謝の気持ちを届けたいという願いが込められています。
クラウドファンディングの実施
映画制作にとって必要な資金は500万円で、クラウドファンディングが5月16日から6月30日まで行われます。一定金額以上の支援を行って下さった方々へのリターンも用意されており、直接的にこのプロジェクトに参加することが可能です。具体的な支援内容は、映画のエンドロールに名前が残る特典などが多くあります。
この映画を通じて「いただきます」という言葉の背後にある深い感謝の文化を知っていただき、さらにはそれを広めていくきっかけになればと願っています。この挑戦は、映画を観る人々だけでなく、すべての人々に感謝の気持ちを再確認させるプロジェクトとなることを目指しています。
「いただきます」を通じて、皆さんと共に心の分断をなくし、やさしい社会を築いていくための一歩を踏み出すこの映画制作。ぜひ、応援のほどよろしくお願い致します。