廣瀬智紀が朗読劇で名作カサブランカを新たな形で表現
朗読劇「Classic Movie Reading Vol.5『カサブランカ』」が2025年9月6日に博品館劇場で幕を開ける。この作品は、1944年のアカデミー作品賞を受賞した名作映画を舞台形式で新たに上演するものであり、出演者には廣瀬智紀、有沙瞳、鍵本輝などが名を連ねている。
物語は、第二次世界大戦中のモロッコ・カサブランカを舞台に、自由を求める人々が集うバーを経営するアメリカ人リックの運命的な再会から始まる。彼のかつての恋人イルザと、彼女の夫でレジスタンスの指導者ラズロとの愛と信念が交錯するストーリーだ。脚本は鈴木智晴、演出は坪井彰宏が担当。
開幕前日のゲネプロでは、キャスト陣が取材に応じ、それぞれの意気込みを語った。主役の廣瀬は、「稽古を通じて自信を持って挑める作品になった」とし、朗読劇の特性に触れながら「全てのセリフを覚えたのは初めて」と話した。演技に対するプレッシャーを持ちながらも、リックの名セリフを大切に表現することを大事にしている様子が伺えた。
同じくキャストの有沙は、公演回数が限られていることに寂しさを感じつつも、濃密な時間を過ごしてきたことを振り返り、「観客の反応がどんなものになるのか楽しみ」と語った。彼女は、前作と比較し、今回のキャストのエネルギーに圧倒されている様子で、「強いものを持って演じなければ、この作品は深くならない」と思いを述べた。
鍵本は、自身の役ラズロについて「志を持って行動する姿勢が大切」とコメントし、参加者全員が強い個性を持っていると語った。また、「今回の舞台はまるでラーメンのように、出演者たちがそれぞれの役柄を通じて厚みを加え、一つの作品を作り上げていく」と例えた。
本作は、戦時下の人間の信念や思いを描いており、観客に深い感動を与えることを目的としている。廣瀬は、戦争というテーマの重さも意識し、キャスト全員でその思いを伝えられるよう努めたいと述べた。最終的に、「観客の心に何かが残れば嬉しい」と締めくくり、取材会は終了した。
公演情報
- - 公演名: Classic Movie Reading Vol.5「カサブランカ」
- - 公演日: 2025年9月6日(土)から9月7日(日)
- - 会場: 博品館劇場
- - 出演者: 廣瀬智紀、有沙瞳、鍵本輝 など
- - チケット: 特典付 9,900円、一般 9,000円(オリジナルミニフォトブック付き)
顕在化する人の思いや、人と人のつながりの美しさを、ぜひ劇場で体感してほしい。