映画館で楽しむバレエ、英国ロイヤル・バレエの『くるみ割り人形』が、なんと2月20日から1週間限定で上映されます。この作品は、冬の風物詩として世界中で愛され、バレエの名作の一つとして知られています。ロイヤル・オペラ・ハウスの舞台をそのまま映画館で体感できる「英国ロイヤル・バレエ&オペラ in シネマ」の一環として、この機会をぜひお見逃しなく!
幻想的なバレエ作品の魅力
『くるみ割り人形』は1892年にE.T.A.ホフマンの物語を基にした作品で、チャイコフスキーの美しい旋律と幻想的な演出が組み合わさっています。観客は、冬の雪の舞台で繰り広げられるファンタジックな少女の成長物語を楽しむことができます。この作品は、バレエの振り付けや演出スタイルによって数多くのバージョンが存在していますが、特にピーター・ライト版は圧倒的な人気を誇り、1984年の初演以来600回以上の上演を記録しています。
舞踊評論家である森菜穂美氏は、本作の魅力について「ホフマンの原作から導かれるストーリー性の豊かさ」に言及しています。具体的なシーンとしては、クリスマスツリーが夜中に大きくなる場面、ネズミの王様との戦い、雪の精たちによるグラン・バトル、さらにはお菓子の国での華やかな宴が特に印象深く、毎回異なる感動を与えてくれます。
豪華なキャストの競演
主演キャストには、バレエの美麗ペアが登場します。金平糖の精を演じるマヤラ・マグリは2011年のローザンヌ国際バレエコンクールで1位を獲得し、その後ロイヤル・バレエに入団。舞台上で彼女の卓越した技術と表現力は、観客を魅了し続けています。森氏は、「彼女は揺るぎないクラシック技術と音楽性、そして温かいオーラを持ち、金平糖の精として輝いています」と高く評価しています。
一方、王子役のリース・クラークは、長身で美しい体型を持ち、ダイナミックな勇姿で観客を感動させることでしょう。作品の中での彼らの息の合ったパ・ド・ドゥやリフトも、見どころの一つです。
クララ役とハンス・ピーター役には期待の若手も名を連ねており、今後の成長にも大いに期待が寄せられています。特にハンス・ピーター役を演じる日本出身の中尾太亮は、爽やかな好青年ぶりが観客に好評です。また、クララ役のマリアンナ・ツェンベンホイは注目の新星で、作品を通じてその存在感を感じることができるでしょう。
シネマ版ならではの魅力
映画館での『くるみ割り人形』は、単なる舞台映像ではなく、特別映像も収録されています。マヤラ・マグリのトウシューズの加工法など、魅力的な舞台裏を知ることができるのもシネマ版ならではの楽しみです。この映画は、初めてバレエを鑑賞する方にもぜひおすすめしたい、誰もが楽しめる作品です。
2時間36分のこの作品は、世界最高のロイヤル・バレエのトップダンサーによる夢のような時間を提供してくれることでしょう。冬の特別な夜を、感動的なバレエの世界で過ごしてみませんか?