アニメーション研究の新展開
2025-10-27 15:50:54

博報堂DYと立命館大学がアニメーション研究で新たな統合の試みを開始

新たなアニメーション研究の幕開け



株式会社博報堂DYミュージック&ピクチャーズと立命館大学アート・リサーチセンターは、アニメーションのジャンル統合をテーマにした共同研究をスタートさせることが決定しました。この研究は、アニメのジャンルが多様化し続ける中で、どのように統合できるかを探るものです。両者が手を組んだ背景には、アニメファンのニーズに応え、より魅力的なコンテンツを提供するという共通の目標があります。

ジャンルの細分化と多様化



アニメーションにおけるジャンルの細分化は、視聴者が多様なコンテンツを求める中で進化してきました。例えば、アクション、恋愛、ファンタジー、ホラーといった様々なジャンルが登場し、それぞれの特徴を持っているため、アニメファン自身がどのジャンルにどのような傾向を持っているのかを把握することは容易ではありません。こうした現状をふまえ、博報堂DYと立命館大学は、ジャンルの可視化とその統合を試みます。

データ分析によるアプローチ



研究は、アニメ作品に関するデータを基にしたテキストマイニングを含む事前調査から始まります。この調査では、作品のあらすじやキャラクター設定のデータを解析し、物語のトレンドやキャラクターに関するマクロ的傾向を探ることが目的とされています。立命館大学の福田一史准教授を中心とした研究チームは、この解析を通じてアニメーション内容の経時的変遷を明らかにすることを目指しています。

ジャンル体系の統合を目指して



共同研究の目標の一つは、配信プラットフォームやアニメ情報サイト、レビューサイト、ウィキペディアなど、様々な情報源から得られるデータを俯瞰し、それらを統合してジャンル体系を明確にすることです。こうした分析により、アニメのジャンル構造を把握し、その変遷を理解することで、視聴者のジャンル意識をより深く知ることができるようになります。これにより、ファンが求めるコンテンツが何であるかを浮き彫りにすることが期待されています。

日本アニメファン層の新たな理解に向けて



博報堂DYミュージック&ピクチャーズはエンターテインメント業界で数多くの実績を持つ企業であり、立命館大学アート・リサーチセンターは文化を歴史的視点から研究する専門機関です。この二つの機関が共同することで、日本アニメのファン層が求める最新の実像を明らかにすることが目指されています。

立命館大学アート・リサーチセンターについて



立命館大学アート・リサーチセンターは、文化の継承を目的に、歴史・社会的側面から芸術や技術の研究を行っています。デジタル技術を活用した様々なシステムの開発も行い、芸術を市民と共有するための活動を通して交流の場を提供しています。

株式会社博報堂DYミュージック&ピクチャーズについて



博報堂DYミュージック&ピクチャーズは、アニメや映画など多岐にわたる映像作品に関するビジネスを展開する企業です。「最高のエンタメ」を目指し、様々な制作・プロデュース業務を手がけています。アニメ作品の企画・製作から、配信権の販売に至るまでの広範な業務が特徴です。

この共同研究が、アニメーションジャンルの未来にどのような影響を与えるのか、今後の動向に注目が集まります。新たな学問的視点が、アニメファンにとってより魅力的なコンテンツの提供に繋がることになるでしょう。


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