TSIがOCS認証を取得！サステナブルファッションへ一歩前進

TSI、OCS認証を取得

株式会社TSI（東京都港区赤坂）が、アメリカの非営利団体であるテキスタイル・エクスチェンジが制定したOCS（Organic Content Standard）認証を、国内のアパレル企業として初めて取得したことを発表しました。これにより、TSIはより環境に配慮したファッション製品の展開を目指す姿勢を一層強化しています。

1. OCS認証取得の背景

アパレル産業は環境への影響が大きい領域とされています。国連貿易開発会議（UNCTAD）の報告によると、アパレル産業は石油産業に次ぐ、世界で2番目の環境汚染の原因とされています。特に、コットンの生産に伴う問題には森林伐採や水質汚染、生態系の破壊が挙げられます。

TSIは、「ファッションの力で共感と社会的価値を生み出す」という理念のもと、環境負荷を低減するための取り組みを進めてきました。その中で、オーガニックコットンの使用が注目を浴びていますが、認証取得の過程は非常に複雑で、多くのサプライチェーンからの協力が必要とされています。

2. OCS認証取得の意義

今回、TSIが取得したOCS認証は、環境に優しい製品を製造するための国際基準を満たしています。これにより、オーガニック素材を使用した製品が正式に認証されたことになります。TSIの子会社である「ナノ・ユニバース」は、このOCS認証を活用した製品を開発し、サステナブルファッションの普及を図ることに力を入れています。

3. 新たな製品展開

ナノ・ユニバースはOCS認証の第1弾商品として、環境負荷を低減したシャツを開発中です。このシャツは「長きにわたって愛着いただけること」をテーマにしており、デザインはジェンダーレスで様々なスタイルに合わせられるものとなっています。シンプルでありながら魅力的なこのシャツは、ナノ・ユニバースの新たなアイコンとして、2026年春頃の販売が予定されています。