横浜みなとみらいホールで新たなオルガン音楽の風を感じる特別演奏会

横浜みなとみらいホールの新作オルガン協奏曲の魅力

横浜みなとみらいホールでは、パイプオルガン「LUCY」を用いた新作オルガン協奏曲の初演が行われます。この特別なイベントは、長い歴史を持つ横浜のオルガン文化に新たな息吹を吹き込むものです。

【LUCYの存在】

このホールにあるパイプオルガン「LUCY」は、5443本のパイプを誇る歴史的な楽器です。1998年の開館以来、地域の音楽文化に深く根ざした活動を続けており、市民へのオルガンの魅力を伝え続けています。「オルガン・1ドルコンサート」などを通じて、誰もが楽しめる音楽体験を提供してきました。

【新曲の発表】

本公演の目玉は、阿部加奈子が手掛ける新作「風の睦(むつ)び～オルガンとオーケストラのための3章～」です。オルガンが「風琴」と呼ばれることから発想を得て、横浜の風景を描写したこの作品は、オーケストラとの共演が楽しみです。また、この新曲は横浜市にゆかりのあるアーティストたちによる演奏で初めて披露されます。特に、神奈川フィルハーモニー管弦楽団との共演は、期待が高まっています。

【フレンチ・プログラムの魅力】

新作の演奏に加えて、プログラムにはサン=サーンスの交響曲第3番「オルガン付」と、ドビュッシーの交響詩《海》も並んでいます。これらの作品はオルガンの響きを最大限に引き出す名曲であり、阿部加奈子の音楽的背景が色濃く反映されています。特に、サン=サーンスの交響曲は、「LUCY」の華麗な音色と見事に融合し、期待されるサウンドを響かせることでしょう。

【公演概要】

この特別な演奏会は、2025年11月1日(土)14:00より横浜みなとみらいホール大ホールで行われます。当日は阿部加奈子による指揮のもと、近藤岳がパイプオルガンを演奏し、神奈川フィルハーモニー管弦楽団が登場します。料金はS席7,000円、A席5,000円で、一部割引も用意されています。

【文化的背景の重要性】

横浜は日本のオルガン文化の中心地として特別な役割を果たしています。1871年には日本初のパイプオルガンが建造され、その後も多くの楽器が地域に根づいてきました。このような背景を踏まえた横浜みなとみらいホールでの新作発表は、オルガン音楽のさらなる発展を促す重要なマイルストーンです。関心のある方々はぜひ、この機会をお見逃しなく。

横浜みなとみらいホールでの新作オルガン協奏曲の初演を通じて、新たな音楽の風を感じてみてはいかがでしょうか。阿部加奈子の作品によって、横浜の文化の新たな一ページが刻まれることでしょう。