ABEMAドラマ『スキャンダルイブ』第5話に隠された真実と葛藤

ABEMAオリジナルドラマ『スキャンダルイブ』第5話

ABEMAで配信中のオリジナルドラマ『スキャンダルイブ』が、多くの視聴者の注目を集めています。その第5話が2025年12月17日に放送され、物語はますます深刻さを増しています。今回は、妹・莉子の告白を通じて、夢を追い求める少女が直面する残酷な現実と、それに立ち向かう姉・奏の決意が描かれています。

謎の招待状と不安な心情

第5話では、莉子（茅島みずき）が語る“地獄の一夜”が核心となっています。大手芸能事務所・KODAMAプロダクションの看板俳優・麻生秀人（鈴木一真）の性加害疑惑が浮上し、その被害者が莉子であることが明らかになります。莉子が上京し芸能界を目指すきっかけは、夢をつかむための情熱でした。しかし、彼女が直面したのは、業界の光と影が交錯する厳しい現実でした。

「もう一度、挑戦してみよう」と心に決めた莉子。しかし、オーディションでの失敗や、期待を裏切られた日々が続く中で、彼女は苦悩を抱えるようになります。そんな中、華やかなパーティーの招待状が届きます。このパーティーは、業界人との重要な関係を築くためのチャンスである一方、莉子にとってはそれが地獄の始まりともなります。

壊れた夢と闇の中で

パーティーで、麻生は莉子に近づきます。「自分の何が足りなかったのか知りたい」と尋ねる莉子に対し、麻生は優しく接するように見せかけながら、最終的には彼女の夢を利用する行為に出ます。この瞬間、莉子は自分が置かれている状況が恐ろしいものであることを理解するのです。彼女の夢は、こうして薬のように壊れてしまう。

「タクシー代と現金2万円だけ」という麻生からの冷たい扱い。これらの出来事を経て、莉子は芸能界への希望を失い、自己責任を痛感します。しかし、彼女の心の中にはまだ消えぬ想いがありました。「麻生の行動が裁かれない限り、私は自分の人生を取り戻せない」と、彼女の叫びは切実です。

誰のために告発するのか

莉子の告白に触れた咲（柴咲コウ）は、「これは明らかな性加害であり、あなたが責められることはない」と強く言います。この言葉に、莉子は新たな決意を抱くことになります。奏（川口春奈）も関与し、三人が告発に向けて動き出すことを決めます。

一方で、KODAMAプロダクションは彼女たちの動きを察知し、手を打つ準備を始めます。その中にも、彼女たちの苦しみが色濃く練り込まれています。一体、彼女たちはどのようにしてこの闇を乗り越えられるのでしょうか。