八雲の怪談アニメ化
2025-09-06 18:31:47

小泉八雲の怪談をAIでアニメ化!新たな表現に挑戦するTSKとDLEのコラボレーション

小泉八雲の怪談をAIでアニメ化



日本の文豪、小泉八雲の代表作「怪談」をモチーフに、TSK(山陰中央テレビ)とDLE(株式会社ディー・エル・イー)が共同でショートアニメを制作することが決まりました。このプロジェクトは、AI技術の導入により、従来のアニメ制作手法とは一線を画す新たなアプローチで進められます。

小泉八雲とその背景


小泉八雲(パトリック・ラフカディオ・ハーン)は、アイルランド系の父とギリシャ人の母の間に生まれた明治時代の文豪です。彼は、英訳された「古事記」に感銘を受け、日本に来た後、島根県松江市で英語教師として活動し、地元の士族の娘・小泉セツと結婚しました。八雲は、日本の怪異や伝説を題材にした数多くの作品を執筆し、多くの人々に愛されています。

今回制作される番組タイトルは「小泉八雲のKWAIDAN(怪談)の世界」。このミニ番組では、八雲の作品から厳選された怪談物語を13話取り上げ、約3分のコンテンツとして制作されます。第1話の内容は「耳なし芳一」で、他にも「飴を買う女」や「月照寺の大亀」、「松江城の怪異」、「小豆とぎ橋」といった、松江を舞台にした物語が予定されています。

AIによる新たな挑戦


DLEでは、新たに設立した「OBETA AI STUDIO」でAI技術を導入し、アニメ制作に革命をもたらしています。AIを用いることで、高品質なコンテンツを迅速に制作できるため、多くのアニメ制作現場にとって革新的な選択肢となっています。DLEの小野社長は、かつて島根に在住していたこともあり、今回の『怪談』映像化プロジェクトに特別な思いを抱いています。

AI技術を利用した際の特徴として、「アニメルック版」と「実写ルック版」の2つの異なるスタイルの制作が行われます。アニメルック版は日本のアニメーションの美術を活かしたスタイルで制作され、一方で実写ルック版はAIならではのリアリズムに基づく表現に挑戦します。この2つの作品がどのように異なるビジュアルと感情を引き出すか、期待が高まります。

クリエイターたちの意気込み


監督には、映像作品で著名なDLEの社長FROGMANが自ら務め、作品のクオリティが一層のものとなることが期待されています。また、松江市出身の漫画家いずみせらがデザインした番組のナビゲーションキャラクター「紺霞」が作品に彩りを加え、視聴者を導く役割を果たします。

声優陣も豪華で、松江観光大使としても知られる茶風林さんや、伊藤美紀さんなどの実力派が参加し、物語に深みを与えることでしょう。

小泉八雲への注目


今年は、小泉八雲の妻である小泉セツを主人公としたNHKの連続テレビ小説「ばけばけ」が秋から放送されることもあり、小泉八雲に対する関心が高まっています。島根と鳥取が放送エリアであるTSKは、このプロジェクトを通じて、地域の文化をさらに盛り上げる効果が期待されています。視聴者は、AIの技術による映像の「怖さ」と「美しさ」を体験できる、貴重な機会となるでしょう。

放送予定


この特別な番組は、2025年10月に放送を開始します。アニメルック版は10月2日から毎週木曜日の20:54から、実写ルック版は10月3日から毎週金曜日の24:45から放送される予定です。小泉八雲の作品を新たな視点から楽しむチャンスをお見逃しなく!


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