映画館でのバレエ体験
2025年1月16日、東京都日本橋のTOHOシネマズにおいて、ロイヤル・バレエの名作『リーズの結婚』の公開を記念したスペシャルトークイベントが開催されました。このイベントは、上映前のひとときに、バレエ演出振付家であり元バーミンガム・ロイヤル・バレエ団のファースト・ソリストである山本康介さんが登壇し、作品の魅力と自身の経験を共有する貴重な機会となりました。
開催概要
このスペシャルトークは、1月16日(金)の19時から開催される上映回に先立って実施されました。会場には多くの観客が集まり、期待感が漂う中でイベントがスタート。舞踊評論家でシネマ字幕監修を手掛ける森菜穂美さんが司会を務め、山本康介さんがゲストとして登壇しました。
山本さんは、バレエの魅力について多彩な視点から語り、特に『リーズの結婚』の見どころを中心に話を展開しました。彼はこの作品の主役を演じたキャスト陣の素晴らしさを称賛し、自然な演技がバレエに美しく表現されていると述べました。
バレエの魅力に迫る
山本さんは、自らの経験を交え、この作品の振付を手がけた名振付家フレデリック・アシュトンとの思い出を語りました。彼は、17歳でバレエ団に入団し、デイヴィッド・ビントレーのもとで様々な役柄に挑戦したことを振り返ります。「アシュトンは、ダンサーの感情を大切にし、自然に物語が伝わる振付を行っていました」と振り返り、その教えを自身の振付にも取り入れていると明かしました。
さらに、山本さんは『リーズの結婚』について「日常を描いた作品で、非常に平穏であり、現代の観客にも親しみやすい」と評価し、「初めてバレエを観る方にも理解しやすい」と強調しました。
シネマシーズンの魅力
また、山本さんは今シーズンの『英国ロイヤル・バレエ&オペラ in シネマ 2025/26』についても触れました。このシーズンでは、『シンデレラ』『くるみ割り人形』『ウルフ・ワークス』『ジゼル』など多彩な作品が上映されます。彼は、「新しいバレエ作品を見ることで、自分の感性が磨かれ、バレエをより楽しむことができる」と語り、観客にさまざまな演目を鑑賞することを勧めました。
山本さんは、映画館でバレエを楽しむことで、リラックスした環境での新しい視点からの鑑賞が可能であることを伝え、観客から温かい拍手が送られました。バレエの楽しみ方や、作品を通じて受け取りたいメッセージを共有しつつ、イベントは幕を閉じました。
『リーズの結婚』について
『リーズの結婚』は、村娘のリーズが恋人コーラスとの結婚を夢見ながらも、母親による縁談に翻弄される物語です。作品は、不幸や悪者が存在しない穏やかなストーリーで、ファミリー向けの内容としても評価されています。
ロイヤル・バレエ×映画館のコラボレーションがもたらす新しい体験を、ぜひ皆さんも楽しんでみてはいかがでしょうか。今回のトークショーを挟み、観客たちは作品への期待感をさらに膨らませていました。