映画『あの歌を憶えている』Blu-ray&DVDが2025年8月に登場！

映画『あの歌を憶えている』

2025年8月20日、映画『あの歌を憶えている』がBlu-rayとDVDでリリースされる。この作品は、ニューヨークのブルックリンを舞台に、名曲「青い影」の旋律が心に響く感動的な物語を描いている。

監督はミシェル・フランコ

本作の監督を務めるのは、メキシコの俊英ミシェル・フランコ氏。彼は、『或る終焉』でカンヌ国際映画祭の脚本賞を受賞し、『ニューオーダー』ではヴェネツィア国際映画祭で審査員大賞を受賞するなど、その才能が認められている。フランコ監督は、人間が直面する厳しい現実を静かに見つめつつ、愛によって真実を包み込む独自の視点を持っている。

主要キャスト

映画には、アカデミー賞を受賞した女優ジェシカ・チャステインと、ヴェネツィア国際映画祭男優賞に輝くピーター・サースガードが主演。二人の競演は、彼らのキャリアの中でも特に記憶に残るものになると言える。

シルヴィア役のチャステインは、『タミー・フェイの瞳』でアカデミー賞の主演女優賞を、さらに『ゼロ・ダーク・サーティ』でゴールデン・グローブ賞を受賞した実力派。彼女は、静かで規則正しい生活を送っていたシルヴィアが、ソールに出会うことで人間関係や過去の傷に向き合っていく姿を演じている。

一方、ピーター・サースガードが演じるソールは、若年性認知症に苦しむ男。彼は過去の遠い記憶と向き合いながら、亡き妻との思い出の曲を大切に聴く姿が描かれる。サースガードは、その情感豊かな演技で観る者の心を惹きつけ、第80回ヴェネツィア国際映画祭で男優賞を受賞した。

ストーリー

シングルマザーのシルヴィアは、ブルックリンで13歳の娘と暮らしながらソーシャルワーカーとして他人を支援する日々を送っている。そんな彼女は、偶然の高校同窓会でソールと出会う。ソールは記憶障害を持ちながら、弟や姪の世話を受けている。接点がなかった二人の生活が交差し、いくつかの出来事を経てシルヴィアがソールの面倒を見ることになる。彼女は、優しい彼の人柄や過酷な運命に触れることで心が動いていく。

しかし、シルヴィアもまた過去の傷を抱えており、それが彼女の心を重くする。この映画は、二人のキャラクターの成長やお互いの絆を描きながら、人間の温かなつながりや希望を真摯に表現している。