トリプル・ギター・バトル
2025-02-12 12:27:53

伝説のギタリストを追悼するトリプル・ギター・バトルの夜

ジェフ・ベックを称える特別な夜



2023年の1月、世界に衝撃が走った。ギターレジェンド、ジェフ・ベックが逝去した。そして、その2年後の5月、エリック・クラプトンが中心となり、ロイヤル・アルバート・ホールで彼を追悼するコンサートが開催された。大きな感動を呼ぶこのイベントが、今度は日本で開催されることとなった。

東京・有明アリーナにおいて、ジェフ・ベックのマネジメントからの正式な許可を得て行われたこのイベントは、まさに彼のスピリットを感じる特別なライブとなった。ステージには、ベックのバンドメンバーのロンダ・スミス(ベース)、アニカ・ニールズ(ドラム)、ジミー・ホール(ボーカル)、ゲイリー・ハズバンド(キーボード)が参加し、その豪華メンバーをバックに、Char、布袋寅泰、松本孝弘の三人のギタリストが名演を繰り広げた。

一番手:Charの登場



この夜の幕を開けたのは、誰もが知るギタリストChar。彼は、「レッド・ブーツ」を皮切りに、自身のセットリストを展開したが、その内容は意外にも第1期ジェフ・ベック・グループの楽曲が中心となっていた。ジェフ・ベック・モデルのストラトキャスターを駆使し、彼の特有の奏法を彷彿とさせるプレイは、会場のファンを魅了した。

続いて松本の熱いパフォーマンス



次に登場した松本孝弘は、人気曲「哀しみの恋人達」など、フュージョン期の楽曲を中心に演奏を進めた。彼の演奏は、懐かしいフレーズを忠実に再現しつつも、独自のテイストが光るものだった。彼の音楽に浸る中で、多くの観客が感動の涙を浮かべていた。

布袋のエモーショナルな演奏



そして、三番手には布袋寅泰が登場。「ピープル・ゲット・レディ」では、ゲストのジミー・ホールとのコラボレーションで、ジェフのギターの真髄を見事に表現。また、Charとの共演による「フリーウェイ・ジャム」や「ブルー・ウインド」では、二人の自由なギターの掛け合いが炸裂し、バックメンバーの演奏も熱を帯びていく様子が観客にも伝わった。

圧巻のフィナーレ



最後のアンコールで、彼らは三人揃って「ゴーイング・ダウン」を演奏。トリプル・ギター・バトルに観客は歓喜し、あっという間に2時間が過ぎ去っていった。全18曲を演奏し、まさにジェフ・ベックを称える特別な時間となった。

布袋寅泰はMCの中で、「我々はジェフから教わったスピリットを皆さんと一緒に楽しみたいと思ってここに集まりました」と感謝の気持ちを表し、観客を大いに盛り上げた。彼の言葉には、ジェフの不在を感じさせながらも、彼の音楽の素晴らしさを再確認させる力があった。

未来への架け橋



現在、三人はジェフ・ベックの音楽から受け継いだものを基に、自分たちのスタイルで新たな音楽を創造していくことであろう。この特別なライブは、単なる追悼に留まらず、今後の彼らの音楽活動にも大きな影響を与えるに違いない。彼のスピリットは、まだまだ生き続けているのだ。


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