杉良太郎特別防犯監、広島県で特殊詐欺被害防止を呼びかけ

杉良太郎特別防犯監が警鐘！特殊詐欺の現状と対策

2025年1月24日、警察庁特別防犯対策監の杉良太郎氏が広島県安佐南警察署を訪問し、特殊詐欺被害防止に関する意見交換を行いました。杉氏は、特殊詐欺やSNSを利用した投資詐欺、ロマンス詐欺などが広島県内で急増している現状に警鐘を鳴らしました。今回は、その内容と今後の取り組みについて詳しくお伝えします。

現在の特殊詐欺被害の実態

杉良太郎氏は、広島県民を前に「特殊詐欺の被害はあなたの身近なところまで迫っている」と強調しました。その背景には、詐欺行為が巧妙化している現実があります。特に、毎日のように被害者が増えている現状を受けて、自らは絶対大丈夫と思っている人たちが悲劇に見舞われる可能性があることを訴えました。

具体的な防止対策

杉氏は、特殊詐欺の被害防止のための具体的な対策をいくつか提案しました。まず、固定電話に関しては、NTTのナンバーディスプレイやナンバーリクエストサービスを活用することを薦めています。これらのサービスは、身元不明の電話を事前に確認する手段として非常に有効です。また、国際電話の利用休止を申し込むサービスも無料で行えるため、ぜひ利用するよう呼びかけました。

続いて、携帯電話への対策として、登録されていない番号からの電話を自動で遮断する機能の活用を推奨しました。特に、最近ではSMSを使った詐欺も増えているため、複数の防衛手段を組み合わせて活用することが重要です。

今後の活動計画

杉特別監は今後の活動についても触れ、地域の防犯団体や警察が連携し、直接市民に対して戸別訪問を行うことを計画していると語りました。

特に、国際電話を利用した特殊詐欺に対抗し、必要ない場合には国際電話の利用休止を勧めるアクションを進めると述べました。加えて、SNSなどを使った「闇バイト」の問題についても言及し、「犯罪実行者を募る活動はアルバイトではなく、確実に犯罪である」と認識を改める広報を強化していく意向を示しました。

特殊詐欺防止の取り組み - SOS47プロジェクト

最後に、杉良太郎氏は「ストップ・オレオレ詐欺47～家族の絆作戦～」プロジェクトに触れました。このプロジェクトは、全国47都道府県の警察と協力し、特殊詐欺の知識や被害防止策を市民に伝えるものです。2018年から続くこの取り組みは、全国で被害を食い止めるための重要な役割を果たしています。

今回の杉監の訪問は、広島県のみならず全国における特殊詐欺防止の意識向上に寄与するものとして、今後さらなる広がりを見せることでしょう。特殊詐欺は決して他人事ではなく、自分自身が被害者となる可能性があることを再認識し、注意を怠らないことが重要です。