ビクセン新製品
2025-02-26 13:44:23

株式会社ビクセンが高性能天体鏡筒『SDP65SS』と補正レンズを新発売!

株式会社ビクセンが新たに発売する『SDP65SS鏡筒』と『SDPレデューサー0.8×』



2025年3月11日、光学機器メーカーの株式会社ビクセンが、リーズナブルでありながら高性能な天体撮影用鏡筒『SDP65SS鏡筒』と『SDPレデューサー0.8×』を発売します。星空の美しさを捉える道具を持ちたいと考える天文ファンにとって、待望の新製品となることでしょう。

天体写真に特化した設計


『SDP65SS鏡筒』は、天体撮影専用として設計されています。レンズ構成は4枚から成り、SDグラスや高屈折率EDガラスを巧みに組み合わせており、大幅な軸上色収差の低減を実現しました。また、非点収差もフラッグシップモデルであるVSDシリーズと同等のレベルで抑えられています。

卓越した像面平坦性


星雲などの撮影を行う際、周辺星像がどれだけ美しく補正されているかは非常に重要です。SDP65SS鏡筒のレンズ設計は、内部で光の束を効率的に調整することにより、フラットナーレンズなしでも非常に平坦な像面を生成します。

具体的には、IC1805(ハート星雲)やIC1848(胎児星雲)を撮影する際の接続例として、ZWO ASI6200MM Proカメラを使用し、LRGBフィルターを通じて100分の長時間露光を行った結果、美しい星像が得られました。これは、後処理の手間を大幅に減らす効果も期待されます。

充実した光量


撮影時に重要な周辺光量についても、SDP65SSは優れた設計思想が生かされています。最終的なレンズ部分で光が絞られる形状により、光学系によるケラレをほとんど排除。また、フルサイズ判の最周辺でも90%以上の光量を確保し、画像処理時に手間が省ける利点があります。

新しいフォーカサーを採用


ピント調整の新手法として、ラック&ピニオン方式を採用した対物レンズユニットの移動式が導入されています。これにより、カメラアクセサリーの重量に左右されず、精確なピント合わせが可能です。電動フォーカサーとの併用もスムーズに行え、利便性を一層向上されています。

コンパクトで持ち運びやすいデザイン


SDP65SS鏡筒は、使用時の長さを413mmに抑え、収納時には359mmまでコンパクトになります。この特性により、天体観測や撮影のための移動が容易になるのが大きな魅力です。

より広い撮影範囲を実現するSDPレデューサー0.8×


同日、発売される補正レンズ『SDPレデューサー0.8×』は、焦点距離を約0.8倍に短縮し、F値も5.5から4.4に変化します。イメージサークルもφ30mmへ広がり、APS-Cサイズをカバー。星像の崩れを最小限に抑えつつ、光量を70%以上確保しています。

『SDP65SS鏡筒』のセットアップは、M45(プレアデス星団)の撮影を通じて確認されており、星像が美しく整った結果を得られています。

まとめ


『SDP65SS鏡筒』と『SDPレデューサー0.8×』は、手頃な価格で高品質な天体撮影を実現する画期的な製品です。天文学に情熱を注ぐ方々にとって、これらの新製品は星空を捉える素晴らしいツールとなるでしょう。2つの製品は共に2025年3月に発売予定で、性能と価格のバランスに注目です。詳しい情報は、ビクセンの公式ウェブサイトで確認できます。


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