株式会社エクシングが運営するJOYSOUNDが、2025年夏アニメの主題歌におけるカラオケランキングを発表しました。発表によると、首位はアニメ『ダンダダン』第2期のオープニングテーマであるアイナ・ジ・エンドの「革命道中 - On The Way」です。この曲は、前作に続き圧倒的な人気を誇り、視聴者数ランキングでも堂々の1位を獲得し、今年の夏アニメの話題をさらいました。
JOYSOUNDのランキングは、カラオケでの歌唱回数を基にしたものであり、アニメのエンディングテーマであるWurtSの「どうかしてる」も6位に入るなど、大きな盛り上がりを見せています。また、全6話という短い放送期間ながらも密度の濃い『タコピーの原罪』が、オープニングテーマのano「ハッピーラッキーチャッピー」で2位を獲得し、特に注目されています。この曲はダークポップとエモロックの要素を取り入れ、歌詞には“救いを求める声”が込められています。
3位にランクインしたのは、アニメ『光が死んだ夏』のオープニングテーマ、Vaundyの「再会」です。この楽曲は、不安を抱く青春の感情を反映したベースの強いイントロから始まり、サビへと展開する中で爽快感をもたらします。視聴者からは作品の世界観と見事に調和しており、リピートして聴くファンも増えているようです。
さらに意外な結果として注目を集めたのは、アニメ『銀河特急 ミルキー☆サブウェイ』の主題歌キャンディーズの「銀河まで飛んでいけ!」です。昭和の楽曲であるこの曲が、アニメとのタイアップによって若い世代に再評価され、急上昇して10位にランクイン。これにより、アニメを通じたリバイバルヒットの動きを象徴する結果となりました。
配信コンテンツに関するデータも発表され、視聴者数ランキングでは『ダンダダン』第2期が首位。同作は前期も同様に視聴者数で1位を記録し、主題歌の人気の高さが見て取れます。対照的に、『怪獣8号』はオープニング・エンディングともに洋楽を使用したためカラオケでは苦戦しながらも、視聴者数ランキングでは2位に位置するなど、異なる盛り上がりを見せました。
また『光が死んだ夏』は、カラオケでは3位を獲得するも配信プラットフォームが制限されていたため視聴者数は8位と、意外な乖離が生じています。また、ラブコメディーである『わたしが恋人になれるわけないじゃん、ムリムリ!(※ムリじゃなかった!?)』は、視聴者数ランキングでは圏外でしたが、主題歌の「ムリムリ進化論」がカラオケでは14位を獲得し、カラオケ市場におけるポップな主題歌の一定の人気を物語っています。
加えて、カラオケランキング発表イベントでは、新アニメを紹介する番組「つづきみ」のMC、吉田尚記さんと結さんが今季のヒットアニソンについて語りました。彼らは、楽曲の特徴や流行の要因について掘り下げ、アニソンの強さは流行に左右されず、視聴者の心に響くものが多いと指摘しました。
全体的に見て、アニメと音楽の絶妙な融合とその相乗効果が、2025年の夏アニメにおけるカラオケランキングにも明確に現れています。今後のアニソンも引き続き注目が集まりそうです。作品の強さや主題歌のメロディが、さらなる盛り上がりを生むことでしょう。