ワールド、OpenFashionを子会社化しデジタル事業を強化へ

株式会社ワールド、OpenFashionを子会社化

株式会社ワールドは、株式会社OpenFashionの全株式を取得し、子会社化することを発表しました。この動きは、デジタル事業の強化を目指す戦略の一環であり、OpenFashion社はこれによりワールドグループの連結子会社となります。これに伴い、OpenFashionはグループ内での連携を深め、質の高いデジタルサービスをさらに展開していく予定です。

OpenFashionの特長

OpenFashion社は、ファッション業界に特化した生成AI支援サービス「MaisonAI」を得意としています。社員はデジタル化や市場のニーズに応じた迅速なシステム開発が行える能力を持ち、これはワールドグループ全体のデジタル事業の推進を加速させるでしょう。また、グループ内の株式会社ファッション・コ・ラボとのシナジーを利用し、ECサイト構築や運営支援の分野でもさらなる成長を期待されています。

OpenFashion社は、ファッション業界だけでなく、他のアパレル関連企業に向けたデジタルサービスの提供を視野に入れており、業界全体のDX化を目指して様々な取り組みを進める方針です。このような活動を通じて、「世界に唯一無二のファッション・エコシステム」を構築していくことを目指しています。

新会社「AuthenticAI」の設立

また、OpenFashionが現在提供している生成AI支援ツール「MaisonAI」は、新設される株式会社AuthenticAIに事業が分割されることになります。AuthenticAI社は、ワールドグループの連結対象外として設立されるため、より自由度の高い経営が可能になります。この新会社は、MaisonAIの成長を狙うだけでなく、さまざまな業界で生成AIを活用した効率的な業務推進や新規事業創出を目指していく予定です。

OpenFashionの歴史

OpenFashion社は、2014年にデジタルベンチャーとして設立され、ユーズド衣料の購入・販売サービスを提供してきました。2018年には株式会社ワールドインベストメントネットワークが発行済み株式の46.6%を取得し、持分法適用関連会社となった後、サブスクリプション型ファッションレンタルサービスへと事業を広げています。

特に近年、生成AI市場が急速に成長する中で、自社内の蓄積されたノウハウを基に「MaisonAI」を開発し、2023年には社名を「OpenFashion」に変更、新たなブランドとしてスタートを切りました。