小袋成彬、エッセイ集『消息』出版へ
ロンドンに拠点を置く日本の音楽家、小袋成彬が、新たな書籍『消息』を2025年2月27日に新潮社から発行します。このエッセイ集は、彼が2019年から2024年までの間に経験した出来事や思いを丁寧にまとめた31篇の文章から成り立っており、まさに彼の音楽人生とその背後にある人間性を感じさせる一冊です。
小袋は2018年にシングル「Lonely One(feat. 宇多田ヒカル)」でメジャーデビューし、その後単身イギリスに移住しました。そこでの生活は、彼にとって大きな試練と成長の時期でもありました。初エッセイ集『消息』では、就職活動での失敗や、イギリスで体験した文化的発見、さらには国際的な問題や社会運動への思いまで、正直に語られています。特に彼は、Black Lives Matterやウクライナの軍事侵攻などのテーマにも触れており、時代との対話を試みています。
著者自身の言葉によると、この本は単なるメッセージを伝えたいのではなく、彼の思考の軌跡を記録した一つのクロニクルであるとのこと。彼は、自身の経験を通じて、誰かに何かを伝えることができる機会を持てることへの感謝の気持ちを表しています。「消息」の発売に先駆けて、彼が2019年に書いた第一話「自己紹介」をNoteで無料公開中。気に入った読者には、事前予約をおすすめしています。
サイン会&トークイベントの開催
『消息』の発売に合わせて、小袋成彬は新作アルバム「Zatto」と共にサイン会およびトークイベントを開催します。いくつかのPARCOで行われるこのイベントでは、予約者限定のサイン会やトークもあり、ファンとの距離感を縮める良い機会となるでしょう。具体的な日程は次の通りです。
- - 3月14日(金):心斎橋PARCO B2F 特設会場
- - 3月17日(月):名古屋PARCO東館6F タワーレコード名古屋パルコ店
- - 3月23日(日):浦和PARCO4F 赤のエスカレーター横特設会場
- - 3月31日(月):福岡PARCO新館6F kawara CAFE&DINING -FORWARD
- - 4月4日(金):札幌PARCO 7F タワーレコード札幌パルコ店
イベント内容は予告なく変更される可能性があるため、参加を希望する方は公式HP等での確認をお願いします。
本書の内容について
『消息』は、音楽家としての成長を描写するだけでなく、コロナ禍の影響や国際情勢に対する彼の感情も表現しています。ロックダウン中に音楽制作を行ったり、日本への帰郷を果たしながら、彼は自らのアイデンティティと向き合い、世界の現実を見つめ続けました。エッセイ集は、彼の人生の一部を深く掘り下げる作品であり、読者にとって共感を呼ぶものとなるでしょう。
小袋成彬は、1991年生まれの音楽プロデューサーであり、立教大学を卒業後にレコード会社を設立。アーティストとしても活躍するほか、さらなる音楽的探求を続けています。彼の音楽と文学の両面での業績は、今後ますます注目されることでしょう。