Liquidとセブン銀行が連携する新たな本人確認サービス
2023年に、株式会社Liquidと株式会社セブン銀行は、全国に設置されているセブン銀行ATMを利用した新しい本人確認サービス「LIQUID eKYC」の導入に向けて基本合意を交わしました。このサービスは、2027年12月から本格的に提供が開始される予定で、ATMとeKYCを連携させる試みは国内では初めてとなります。
新たなサービスのポイント
この「LIQUID eKYC」は、特にオンラインでの本人確認が難しいユーザーに対して、実際のATMで手続きを行える利便性を提供します。これまで多くの手続きがオンライン中心だったため、特に高齢者や技術に不安を感じる方々にはアクセスしづらい場面が多かったのです。しかし、セブン銀行ATMを利用することで、手続きをよりスムーズに行えるようになります。
この連携を通じて、特に2027年4月に予定される犯罪収益移転防止法の改正後、より厳格な本人確認が求められる中で、企業の業務効率化とユーザーの利便性向上が期待されています。新しい法のもとでは、マイナンバーカードなどのICチップ読み取りが義務となるため、確認プロセスを簡素化することが急務となります。
eKYCとは?
「LIQUID eKYC」は、ネット上での契約やアカウント登録、口座開設の際に必要とされる本人確認を、オンラインで完結させるためのサービスです。ユーザーは、運転免許証やマイナンバーカードを撮影し、それを利用して自分自身の確認を行うことができます。また、公的個人認証を活用する方法もあり、オンラインでの認証が完結します。
セブン銀行が提供する「+Connect」サービスを通じて、これまで必ず対面で行っていた手続きがATMで簡単に行えるようになり、24時間365日の対応が可能になります。現在、約30社で使用されているこのサービスは、金融機関だけに限らず幅広く普及しています。
2027年の法改正に向けて
今後、金融機関での新しい手続きは、より厳しい本人確認を求められることが予想されています。この背景には、ICチップ読み取りが必須になる一方で、住民票の取得など従来の手続きが複雑化することが懸念されています。例えば、住民票の取得から事業者への送付、審査、さらに転送郵便の送付まで、手間が増えるのは明らかです。
ここでLiquidとセブン銀行の連携は、本人確認における新たな選択肢を提供し、今後ますます厳格化される確認プロセスをスムーズに進める一助となります。特に、IC読み取りが困難な端末を利用しているユーザーにとっても、今後のサービスは有利なものとなるでしょう。
利用方法
「LIQUID eKYC」を利用するには、対応する企業のサービス申し込み時に生成されたQRコードを、全国に広がるセブン銀行ATMにかざすだけで、本人確認が完了します。ATMで行った確認結果は、リキッドのシステムを通じて企業に安全に送信され、すべてのデータが整合性をもって一元管理されます。
まとめ
この新サービスは、2027年12月の開始を目指しており、全国のセブン-イレブンや空港、駅などに設置された28,000台以上のATMで利用可能になる見込みです。人々のライフスタイルが急速に変化する中で、Liquidとセブン銀行の連携は、私たちの生活をより便利に、安全にするための大きな一歩となるでしょう。