角川文庫のロングセラー『怪談・奇談』が、121刷目の重版を迎えました。この名作は、1956年に初めて刊行されて以来、日本の怪談文化を代表する一冊として多くの読者に親しまれています。そして、今回は特別に、著名な怪談師・島田秀平氏による推薦コメントがオビに掲載されています。
島田秀平氏はこの作品について「今、読んでもめちゃくちゃ面白い!ぜひ「お怪談の世界」をお巡りください」と語っています。怪談の魅力が凝縮されたこの一言は、これからの読書シーズンに向けた多くの読者に向けたメッセージです。
『怪談・奇談』は、ラフカディオ・ハーンによる日本古来の怪談に新たな視点を加えた名著です。この本には、「耳なし芳一のはなし」や「ろくろ首」、「雪おんな」など、日本の伝説的な怪談が収められています。ハーンがこの作品で描き出したのは、単なる恐怖だけではなく、怪談が持つ深い文化的意義や、美しさと不気味さが交錯する世界です。
各故事には、独特の雰囲気が醸し出され、読む人を異次元の体験へと誘います。「耳なし芳一のはなし」は、音楽と悲劇が絡み合う物語で、盲目の一琵琶法師がどのように運命を受け入れ、どのような結末を迎えるのかが描かれています。また「ろくろ首」は、夜の街を彷徨う女性の悲しき姿が印象に残ります。
本書は、ミステリアスでありながらも、日本の文化や伝承に根ざした物語群を提供しており、古典文学に興味がある方や、怪談が好きな方にとって、ぜひ手に取ってほしい一本です。さらに、149年前に暮らしていたラフカディオ・ハーンの独自の視点と文体が、現代に生きる私たちに新たな感覚をもたらしてくれることでしょう。
毎回の重版を追い続けるファンも多く、時を越えて愛され続ける『怪談・奇談』。この機会に、島田秀平氏の言葉に背中を押されて、怖くも魅力的な「お怪談の世界」を旅してみてはいかがでしょうか?独特の雰囲気と豊かな語り口をお楽しみください。
最新の重版は、定価748円(税込)で販売されており、ISBNは9784042120018です。ぜひ書店でチェックし、忘れられない一夜を過ごすための準備をしてみてください。