エイサップ・ロッキーが革新をもたらしたレイバンの新作『ウェイファーラーパファー』

2025年6月20日、イタリアのミラノでレイバン（Ray-Ban）とエイサップ・ロッキー（A$AP Rocky）が共同発表した『ウェイファーラーパファー』が、まさにヒップホップとハイファッションの新たな融合として注目を集めています。この新作サングラスは、エイサップ・ロッキーがレイバン初のクリエイティブディレクターとして自身の独自のビジョンを反映させた、革新的なアイウェアです。

『ウェイファーラーパファー』は、アイコニックなウェイファーラーの形状を再解釈し、立体的でボリューム感のあるデザインが特徴。これは単なる新作モデルの発表にとどまらず、アートとカルチャーを象徴するアイテムとしての地位を確立。撮影は彼の故郷であるニューヨーク・ハーレムで行われ、地元のアーティストや住民を起用したストリートキャスティングによって、コミュニティの多様な魅力を見事に引き出しました。これにより、作品はただのビジュアルでなく、各々の物語を語るようなポートレートとして仕上がっています。

エイサップ・ロッキーは「クラシックなウェイファーラーを、僕なりの解釈で初めて形にしたのがこの“パファー”なんだ」と語り、その熱い思いが感じられるプロジェクトとなりました。実際に、このサングラスは2025年のメットガラで主役として登場し、18金オーバーサイズロゴや天然ダイヤモンド、様々なジェムストーンを取り入れたデザインで会場の参加者を魅了しました。この瞬間を待ち望んだファッション界のトレンドセッターたちは、その圧倒的な存在感に心を奪われ、新たなストリートウェアのアイコンとして『ウェイファーラーパファー』を認識しました。

その後のカンヌ国際映画祭でのエイサップ・ロッキーのヨットパーティーでも、カラフルなモデルが披露され、その鮮やかな色合いで華やかさを演出。特にレッド、ホワイト、イエロー、ピンク、そしてダークブルーなど、全7色のカラーバリエーションがラインナップされており、ファッションにおける自己表現の新たな選択肢を提供しています。各モデルは、ロッキーのスタイルとアート、カルチャーへのこだわりを体現し、ただのアイウエアに留まらない力強いステートメントピースとして存在しています。

ロッキー自身も、『ウェイファーラーパファー』を使用することで彼の独自の文化やライフスタイルを視覚的に表現できると言います。具体的には、ブラックモデルはクラシックなシルエットを新たにアレンジし、洗練されたエッジ感を生み出し、レッドモデルは存在感を感じさせる大胆さがあります。ホワイトモデルは未来的なクールさを持ち、ブルー、ピンク、グリーン、イエローの各バリエーションにはそれぞれ異なる魅力が込められています。

『ウェイファーラーパファー』の発売は2025年6月21日、日本時間午前1時からレイバン公式オンラインにてスタート。日本国内の一部店舗でも順次取り扱われる予定です。これはアート、ファッション、音楽、カルチャーが交差する新たな象徴となることでしょう。

エイサップ・ロッキーについても触れておきましょう。彼はマルチな才能を持つアーティストであり、ビジネスパーソン、俳優、ファッションアイコンとしても知られています。音楽シーンでの成功を背景に新たな挑戦を続け、彼自身のクリエイティブエージェンシー「AWGE」を通じて、多くのアーティストとコラボレーションし、新たなトレンドを生み出してきました。

レイバンは1923年に米国陸軍航空のパイロットのために開発されたアイウェアブランドで、歴史を経て今もなお愛され続けるオーセンティックなスタイルが魅力。サングラスの真髄を保ちながらも、常に進化を続けるこのブランドは、今回の『ウェイファーラーパファー』によって新たな一章を迎えました。彼らの成功の背後には、音楽やファッションの境界を超える創造的な挑戦があることを、この新モデルが証明しています。