海洋ごみとファッション
2025-02-21 12:39:20

海洋ごみのリサイクルを活用した新たなファッションの形とは

海洋ごみをファッションに活用する取り組み



一般社団法人海と日本プロジェクトin千葉県が、ファッションECサービス「ZOZOTOWN」を運営する株式会社ZOZOと連携して、セレクトショップ「FREAK'S STORE」と共にサステナビリティ企画「コネクトプロジェクト」をスタートしました。このプロジェクトの一環として、2025年2月21日より、ZOZOTOWNで販売されるFREAK'S STOREの一部アイテムに、海岸や街で回収したペットボトルキャップをリサイクルして作られたボタンが使用されることになりました。

この取り組みは、日本財団が推進する「海と日本プロジェクト・CHANGE FOR THE BLUE」の一環として位置づけられています。このプロジェクトの目的は、国民一人ひとりが海洋ごみの問題を自分の問題として受け止め、海にごみを出さない意識を高めることです。千葉県は太平洋と東京湾に囲まれ、多くの恩恵を受けつつも、陸から流れ込むごみや海外からの漂着物が増加しており、ごみのポイ捨てをなくすための意識改革が急務となっています。

リサイクルの拡充



リサイクルされたボタンは、FREAK'S STOREが展開するメンズとレディースのパンツに使用されます。具体的には、メンズではデニムベイカーパンツ、ワンタックデニムバギーショーツ、ストレッチタックテーパードスラックス、イージージョガーデニムパンツの4型が、レディースではストレッチテーパードチノパンツ、ワイドベイカースラックスの2型がラインナップされています。これらのアイテムは、ZOZOが提供する「Made by ZOZO」という生産支援プラットフォームを通じて受注生産されています。

このプラットフォームは、在庫リスクを削減し、売れ残りリスクを低減するサステナブルな生産方法を採用しています。顧客はZOZOTOWN上で自分の身長や体重を選ぶだけで、豊富なサイズ展開から理想のサイズを見つけることができる「マルチサイズ」に対応しており、最大で56サイズの中から選択可能です。

海と日本プロジェクトの背景



海と日本プロジェクトは、全国民に海洋ごみの問題を意識させるための全国規模の取り組みです。特に、子供たちにこの問題を身近に感じてもらい、海を未来へ引き継ぐための行動を呼びかけています。海洋ごみのリサイクルを通じてファッションの新たな可能性と、サステナブルなライフスタイルの普及を目指すこのプロジェクトは、まさに現代のトレンドを先取りした取り組みと言えるでしょう。

リサイクルボタンが使用されるファッションアイテムの購入は、海洋ごみ問題に対する理解を深める一助となります。環境意識の向上に貢献しながら、毎日触れるファッションに新たな意義を持たせるこの動きが、多くの人々に広がることを期待しています。このような取り組みが進むことで、私たちの社会がより持続可能な方向へ進むことができるでしょう。


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