福岡に上陸したフェイスレコードがアナログ文化を再発見
2025年、福岡県天神に新たにオープンしたアナログレコード専門店、フェイスレコード。FTF株式会社が展開するこの店舗は、アナログレコードの魅力を再発見する場所として期待されている。オープンに際し、福岡県内でのアナログレコードとその店に関する意識調査が実施され、その結果が音楽ファンの間で注目を浴びている。
調査概要と意義
この意識調査は、2025年7月24日に実施され、福岡在住の15歳から89歳までの男女500名を対象に行われた。調査の目的は、地域住民のアナログレコードに対する意識やレコード店の存在価値を把握することだ。この結果、アナログレコードが今も根強い人気を誇っていることがわかった。
アナログレコードの現状
調査によると、全体の65%の人々が「レコードに触れたことがある」と回答し、その中の30.5%が現在もレコードを所持しているという趣旨の結果が得られた。特に注目すべきは、15.6%が過去1年の間にレコードを購入している点だ。このことからも、アナログレコードは、デジタル音楽全盛の中でも音楽体験の一部として息づいていることが伺える。
さらに調査結果から分かるのは、購入者の約40%が「新品」を選んでいるということで、アナログレコードの新たな購買層が育っていることが示唆される。福岡店の開店後3ヵ月間で150台以上のレコードプレーヤーが売り上げられ、今やあらゆる世代からの支持を集めている。
幅広い世代の顧客層
フェイスレコード福岡店の特徴は、年齢を問わず様々な世代の顧客が訪れ、アナログ音楽を楽しむ姿が見受けられることである。特に、10代から30代の若い世代は、SNSやYouTubeで新しい音楽を知り、レコードを手に入れようとしている。また、50代から70代の層では、かつての思い出の曲を再び聴くためにレコードを買い戻す動きも活発だ。このように各世代の動機が集結し、売上につながるのが明らかである。
レコード未経験層に広がる関心
福岡店では「初めてレコードを手にしました」「人生で初めてプレーヤーを買った」という声を多く耳にする。これは、デジタルでの音楽の楽しみ方が浸透する一方で、アナログレコードが持つ「体験としての音楽の所有」という価値が新たな世代に響いている証拠である。
この動きが今後、レコード未経験層のプロモーションにもつながると考えられ、アナログ文化がさらに広がっていくことが期待される。
眠るレコードの価値
また、未使用のレコードが家庭に眠っている場合、次世代の音楽ファンにとって貴重な資源となることがある。専門店に相談することで、不要なレコードを適正に評価してもらい、新たなリスナーに届けることが可能だ。フェイスレコードでは、豊富な知識を持つスタッフによる丁寧な買取サービスも提供しており、このサービスは家庭の整理や帰省時にも重宝されている。
店舗情報と買取サービス
フェイスレコード福岡店は、福岡市中央区天神に位置し、平日は11:00から20:00、土日祝は10:00から20:00まで営業している。定休日は商業施設に準じている。
また、全国を対象に宅配・出張買取サービスも展開しており、遠方に住む方でも気軽にプロに査定を依頼することができるのは、大きな魅力だ。
まとめ
フェイスレコード福岡店のオープンと調査結果は、アナログレコードが新たに注目されている舞台裏を映し出している。老若男女を問わない広がりを見せるアナログ文化が、今後ますます進化し、変化を遂げていくことに期待が寄せられている。音楽の楽しみ方が多様化する現代において、アナログレコードは一つの選択肢としてその存在感を増している。これからも、福岡から発信されるアナログ音楽の楽しみ方に目が離せない。