精巧株式会社が目指す新たな事業展開
国内縫製工場を運営する精巧株式会社は、2025年より新たな事業を始動することを発表しました。この新事業は、特許取得済みのデジタルシームレス工程『DS-CYCLE』を基盤とし、デジタル技術とサステナビリティを融合した取り組みです。東京都墨田区に本社を置く精巧は、これまで蓄積してきた技術を用いることで、より効率的で環境に配慮した製造プロセスを実現します。
『DS-CYCLE』とは?
『DS-CYCLE』は、精巧が導入した新たな生産プロセスであり、その流れは以下のようになります:
1.
3Dグラフィックシミュレーション
2.
2Dグラフィックパターン作成
3.
グラフィックマーキング
4.
インクジェットプリント
このプロセスは、無駄なくつながる生産ラインを実現し、グラフィックとパターンを同時に構築することで、作業時間の短縮を図ります。特に、製品に使用される生地やインクの無駄を削減し、コストの低減にも寄与することが期待されています。
環境に優しいプリント技術
さらに、千葉にある縫製工場『クチーレ』には、Kornit社製の顔料インクジェットプリント機器を導入し、環境負荷の少ない生産体制を強化します。この機器は、通常の顔料プリントより柔らかい風合いを持ち、水を使用しない前処理、後処理を行うことができます。これにより、サステナブルなプリントの提案が可能となります。
企業文化のデジタル化と活性化
精巧の活動は、デジタルデータを使った共同作業の推進にもおよび、このデジタルワークシェアによって、デザイナーやアパレル会社、OEM企業などと協力し、プリント製品の活性化を図っていきます。データ可視化により、相互確認や意思決定のスピードを向上させ、高精度の最終製品を市場に送り出すことができるでしょう。
さらなる開発と持続的成長
今後の展望として、精巧株式会社はデジタルやAIを活用したビジネスや、新たなソーラーパネルの導入を進める方針です。特に、2025年度には千葉の工場周辺にソーラーパネルを設置し、90%のクリーンエネルギーを使用することを目指します。また、B-Corp取得に向けた取り組みも行うことで、より環境に配慮した生産体制の構築を目指します。
精巧株式会社は、サステナビリティを重視した新たな事業展開を通じて、国内生産の発展に貢献し、持続可能な社会の実現に向けて邁進します。
展示会情報
精巧は2025年2月12日から14日まで、東京ビックサイトにて行われるギフトショーに出展します。ブース番号は東4-T33-37です。
お問い合わせ先
精巧株式会社
担当者:近江祥子
電話:03-3634-6431
メール:
[email protected]
この新たな試みを通じて、精巧株式会社が広くファッション業界にイノベーションをもたらすことを期待しています。