笑顔と熱気に包まれた『VOLT-EX』を振り返る
2025年8月16日、2.5次元歌い手グループ「クロノヴァ」がZepp DiverCity(TOKYO)で、待望のワンマンライブ『Chrono▷◀Reverse Summer One Man Live 2025「VOLT-EX」』を開催しました。本公演は彼らにとって2回目のワンマンライブであり、1stライブからの成長を見せつける場でもありました。昨年のKT Zepp Yokohamaでの1stワンマンの成功を受け、さらなる高みへ挑む一夜となったのです。
クロノヴァの個性と魅力
クロノヴァは2024年3月に結成され、歌い手グループとしては珍しい「白組」と「黒組」に分かれたメンバー構成が特徴です。このユニークなアイデンティティにより、彼らは「対立と結束」をテーマにしたパフォーマンスが可能になっています。今回のライブでも、このテーマがしっかりと体現され、会場は彼らの熱いエネルギーに包まれました。
開演前、会場には色とりどりのペンライトが点灯し、ファンたちの期待が高まる中、オープニングムービーが流れます。シルエットが映し出され、歓声が上がると、ついにメンバーが登場。各自が印象的なあいさつで観客を惹きつけました。
アグレッシブなオープニング
ライブのスタートを切ったのは、新曲「VOLT-EX」です。この曲では複雑なダンスフォーメーションが見られ、メンバーそれぞれの個性が輝いていました。特にリーダーの「かなめ」をはじめ、各メンバーは持ち味を活かしたパフォーマンスで、観客を魅了したのです。
その後も「残夢散」や「LONGONIA」など、盛りだくさんのセットリストが披露され、会場は一気にヒートアップ。曲の中には和の要素や中華風のアレンジも盛り込まれ、バラエティ豊かな音楽が響き渡りました。
ソロパートの魅力
各メンバーのソロパートでは、特に印象に残るパフォーマンスが展開されました。しゃるろの「shine」では、彼女の優しい声が会場を優しく包み込み、一瞬の静寂が生まれました。続けて、ARKHEの自由な表現力が素晴らしい「EX RANK」が観客を引き込むと、かなめの「fake idea」では感情のこもった歌声が響き渡りました。
また、しのの「Core」では心からのメッセージが伝わり、彼の姿に多くのファンが感動。うるみやの「Destination」では、衝撃的なパフォーマンスで場を沸かせ、観客からの大きな声援を浴びる姿が印象的でした。
最高潮の盛り上がり
ライブはますます盛り上がり、全員による新曲「propaganda」や「Antitype」、そして全員集合曲「HEXAGRAM」でのクライマックスに達しました。観客と一体感を持って楽しむ様子が、まるでフェスのような楽しさを醸し出していました。学校の合唱で練習したと言わんばかりの一体感は、感映画のように美しく、観客全体を一つにしました。
アンコールと未来への期待
僕らの心は高揚し続け、アンコールはお祭り気分溢れる楽曲で構成され、会場中が笑顔に包まれました。これまでのシリアスな雰囲気とは一変し、軽やかなパフォーマンスが印象的でした。メンバーがアレンジしたライブTシャツ姿で登場し、ファンと共に楽しむその姿は、見事としか言いようがありません。
クロノヴァの持つ独自の魅力、個性、そして成長が印象に残る『Chrono▷◀Reverse Summer One Man Live 2025「VOLT-EX」』。今後、彼らがどのように進化していくか、期待が高まります。次なるステージも見逃せません!
文:ヒガキユウカ