三島由紀夫百周年
2025-10-03 13:00:21

三島由紀夫生誕百周年を祝う二作品の同時上演が決定!

三島由紀夫生誕百周年記念イベント



三島由紀夫の生誕百周年にあたる2023年、彼の名作『わが友ヒットラー』がストレートプレイとして上演され、さらに朗読劇『近代能楽集』も同時に披露されます。この二作品の同時上演には、多くのファンが期待を寄せています。

『わが友ヒットラー』の魅力



『わが友ヒットラー』は、1934年に起こったナチス党内の権力闘争を題材に、友情と裏切りの物語が展開されます。主人公のヒットラーは、同僚で旧友であるエルンスト・レームとの複雑な関係を通じて、権力を維持するための苦悩と孤独を描かれています。昨年、読売演劇大賞の上半期作品賞に選出されたこの作品は、現代の視点で再解釈され、観客に深い印象を与えました。

今回の上演では、谷佳樹がヒットラー役として続投し、新たに加わる俳優陣には小松準弥(エルンスト・レーム役)や小西成弥(グレゴール・シュトラッサー役)が名を連ねています。彼らが織り成す繊細な人間ドラマが、作品の本質をより一層際立たせます。

朗読劇『近代能楽集』



三島由紀夫の美学を体現する『近代能楽集』では、特に「弱法師」「卒塔婆小町」「班女」の三作が朗読劇として紹介されます。この作品群は、戦後の日本における人間の心理や孤独を鮮やかに描写し、それぞれの主演俳優たちによって多様な解釈がなされます。たとえば、「弱法師」では、視力を失った青年が心の奥に光を見出そうと奮闘する姿が描かれ、「卒塔婆小町」では、幻想的な愛の物語が展開されます。また、「班女」では、狂気と理性の葛藤に向き合う女性の物語が力強く語られます。

豪華キャスト陣



朗読劇では、木村来士や高橋ひとみをはじめ、豪華な俳優と声優陣が出演します。彼らが織り成す美しくも深く響く言葉の数々は、舞台上の視覚的要素ではなく、観客の想像力を掻き立て、心に残る印象を与えてくれることでしょう。

公演の詳細



上演は12月11日から12月21日にかけて行われ、特定の日にはアフタートークイベントも予定されています。特に、12月13日や19日など、アフタートークには出演者全員が参加し、作品についての意見や感想を語る予定です。これは観客にとって、ただ観劇するだけでなく、キャストの思いや作品に込められたメッセージに触れる貴重な機会となるでしょう。

まとめ



三島由紀夫の作品の奥深さに触れられるこの特別な二作品の上演を通じて、私たち観客は人間の本質について再考する機会を得ることができます。生誕百周年を迎える三島由紀夫の世界観に触れ、彼の文学が持つ力を再認識する素晴らしい機会となることでしょう。公演に参加される皆様にとって、感動的な時間になることを期待しています。


画像1

画像2

画像3

関連リンク

サードペディア百科事典: 三島由紀夫 わが友ヒットラー 近代能楽集

トピックス(その他)

【記事の利用について】

タイトルと記事文章は、記事のあるページにリンクを張っていただければ、無料で利用できます。
※画像は、利用できませんのでご注意ください。

【リンクついて】

リンクフリーです。