機能性と環境保護を両立させた『木糸Tシャツ』
株式会社phoneme(フォーニーム)のファッションブランド「Enharmonic TAVERN (エンハーモニック・タヴァーン)」による新たなプロジェクトが注目を集めています。それは、全国で放置される間伐材を活用して新素材『木糸(もくいと)』を作り、その素材を使用した『木糸Tシャツ』のクラウドファンディングです。このプロジェクトは、CAMPFIREにおいてたった2時間で目標金額を達成し、24時間で300%超のご支援を受けるという快挙を成し遂げました。SNSを駆使した情報発信が、多くの人々の共感を呼び起こしたのです。
プロジェクトの背景
日本各地では森林が放棄され、その結果として未利用の間伐材が大量に残されています。この状況は森林荒廃や地域環境への悪影響を引き起こす要因となっています。また、アパレル業界自体も、大量生産と大量廃棄が環境に深刻な影響を与えているとして問題視されています。
そこで、株式会社phonemeはこうした困難に立ち向かうべく、株式会社和紙の布(大阪府)が開発した新素材『木糸』に注目しました。この『木糸』は、木材から繊維を抽出し、最新の技術で糸に加工することで、通気性や吸水性に優れた高品質の生地が製造できることを実現しています。
『木糸Tシャツ』の特徴
木糸Tシャツは、全国の未利用間伐材を使用して作られた生地を使用しています。株式会社和紙の布の優れた織布技術によって生まれたこの生地は、通気性、吸水性、肌触りに優れるだけでなく、環境への負荷を軽減しながら、地域の林業や経済をも活性化させる役割を持っています。つまり、ファッションを通じて環境保護にも一役買う、そんな新たな価値観を届けています。
クラウドファンディングの詳細
現在、クラウドファンディングは2025年8月5日から8月31日までの期間で実施されています。目標金額は30万円で、来場者や支援者たちは新しい価値観のファッションに参加する機会を得ています。このプロジェクトは、多くの人々に持続可能なファッションの重要性を再認識させ、環境問題に真正面から取り組む姿勢を示すものとなっています。
代表者のメッセージ
株式会社phonemeの代表取締役、丸岡武史氏は「ファッションが環境問題の一因になるのではなく、環境問題を解決する手段になることを証明したい」と語ります。この『木糸Tシャツ』は、ただの服ではなく、全国の森林を守り、地域経済を循環させる価値ある製品であることを強調しています。彼は、多くの人々からの共感と応援を期待しています。
まとめ
『木糸Tシャツ』は、ファッションの枠を超えて、環境問題に対する新しいアプローチを示しているプロジェクトです。今後も、その動向から目が離せません。私たちもぜひこれに参加し、新しい未来へと向かって共に歩みましょう。