2025年3月期第3四半期決算発表、売上高は増加も利益は減少

2025年3月期第3四半期決算の概要

当社は、2025年3月期の第3四半期決算を確定し、その結果についてお知らせします。全体としては好調な売上高が記録されましたが、利益面では厳しい結果となりました。

売上高の増加

当四半期において、当社グループの業績は、会員収入の微減が見られたものの、映画事業や番組販売などのその他収入の増加により、売上高は564億44百万円に達しました。この数字は前年同期と比較して11億10百万円（約2.0％）の増加を示しています。特に、映画事業の成長は当社業績に寄与しました。

しかし、喜ばしい売上高の裏には、厳しい現実が潜んでいます。番組費用などの各種費用が増加した影響で、営業利益は14億97百万円となり、前年同期よりも9億26百万円（約38.2％）の減少となりました。このような利益の減少は、コスト管理が今後の重要な課題であることを示唆しています。

経常利益の減少

営業利益とは別に、経常利益も22億1百万円で、前年同期比で7億82百万円（約26.2％）の減少を記録しました。この減少は主に、売上コストの増加によるものと考えられます。経常的な利益改善を図るためには、コストの見直しや効率化が必須となります。

投資有価証券の売却と減損損失

さらに、当社が保有する1銘柄の上場有価証券を売却し、その際に得られた投資有価証券売却益が計上されました。しかし、この間も4Kチャンネル「WOWOW 4K」の放送サービス終了やコンテンツ情報統合管理システムの開発停止が発表されたことにより、減損損失が計上される結果となりました。これにより、親会社株主に帰属する四半期純利益は6億89百万円となり、前年同期と比較して10億68百万円（約60.8％）の大幅な減少となりました。