メ~テレの受賞
2025-09-16 15:50:57

ABU賞2025でのメ~テレの受賞!医師と子供の命を巡るドキュメント

メ~テレの感動的なドキュメントが国際的な栄誉を獲得



名古屋テレビ放送が手掛けたドキュメンタリー番組『メ~テレドキュメント 救いの時差~ある小児がん医師の呻吟~』が、国際的な放送コンクールABU賞2025においてテレビドキュメンタリー部門での最優秀賞を受賞しました。この受賞は、全国の医療現場で直面している課題を描いた作品が、高く評価された結果です。授賞式は9月14日、モンゴルのウランバートルで行われ、その場には制作に関わった多くのスタッフが集まり、喜びを分かち合いました。

これはメ~テレにとって、2011年に授賞された『メ~テレドキュメントヒバクコク~切り捨てられた残留放射線~』に続く2度目の受賞です。番組は、9月26日午後1時45分から再放送される予定です。

番組の背景とストーリー


このドキュメンタリーは、小児がんの治療に尽力している名古屋大学病院の高橋義行医師にスポットを当て、その過酷な現実を浮き彫りにしています。特に、神経芽腫という非常に治りにくいがんを患う子どもたちの姿に焦点を当てています。9歳の久保田ちひろちゃんは、かつては治療を受けて一度退院したものの、その後に再発。高リスク群の患者である彼女は、日本では認可されていない新薬の治療を受けるためにイタリアに渡る決断をしました。

さらに、同じく名古屋大学病院で治療を受けている髙橋結衣ちゃんも登場します。結衣ちゃんは、再発後、日本で新しい薬を待っている状況にあり、異国での治療が望まれている様子が描かれます。高橋医師は、イタリアの新薬に似た薬を研究していますが、日本での導入には大きな壁が存在するとのことです。この現実が、なぜ命を救えるかどうかに影響を及ぼしているのか、国と地域の違いの“時差”という視点から迫ります。

受賞によるメッセージ


プロデューサーの村瀬史憲氏は、受賞を聞いたときに、命の大切さと患者とその家族の声を届けることができたことに感謝の意を表しました。特に結衣ちゃんの事例が印象深く、彼女の家族が未来の子どもたちのためにと願ったことが、受賞という形で評価されたことに喜びを感じています。

また、ディレクターの小澄珠里氏は、賞を受け取ることで、命が救える環境が整っていない現状が次代に変わることを願い、さらなる新薬の開発に向けた認識の広がりを期待しています。

この受賞によって、多くの人々がドラッグロスの現状を知り、共に考えるきっかけになることを願っています。メ~テレは、今後もこのテーマに沿った取材を続け、さらなる医療の発展を目指します。

放送スケジュール


再放送の詳細は以下の通りです。
  • - 番組名: メ~テレドキュメント 救いの時差~ある小児がん医師の呻吟~(再)
  • - 放送日時: 2025年9月26日(金)午後1時45分から午後2時42分まで(57分間)
  • - 放送エリア: 東海地区ローカル(愛知・岐阜・三重)
  • - 配信: TVer・Locipoでの見逃し配信あり
  • - 番組HP: メ~テレの公式サイト

ABU(アジア太平洋放送連合)は、地域の放送発展を目的に1964年に設立され、現在は66の国と地域から228の団体が加盟しています。メ~テレは加盟していないものの、民放連経由でのエントリーを行い、国際的な舞台での評価を受けました。


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